2016年02月24日

守の吟味の大事2016

館長備忘録 セカンドシーズン(11)
突き抜けることを祈念しています。
守破離における破から離です。
そのためには、
守の吟味の大事、はいうまでもありません。

守の吟味のための、
「型」と「形」稽古の大事、です。

月刊「剣窓」(平成28年1月1日)での佐藤成明範士による寸評を備忘します。
・・前略・・
残念ながら不合格者が出てしまいましたが
部分的な誤りがあったわけではありません。
これまでの形に対する取り組みに問題があったのではないかと思われます。
今回の受験者が多く示した再吟味して欲しい幾つかの事項をここに列挙します。
1.立礼:上座への礼・立会相互の礼
2.木刀の持ち方と五つの構え
3.2本目:打太刀の右小手打ちの位置は
4.3本目:打太刀の突く位置(方向)と刃先の方向は
5.4本目:仕太刀、脇構えの剣先の位置および刃先の方向、相打ちで切り結んだ高さは
6.5本目:打太刀の正面打ちの切り下げる位置は
7.6本目:仕太刀、打太刀の上段の振りかぶりに対する中段からの攻めの剣先の方向は
8.7本目:気当たりの際の双方の刃先の方向および剣先の高さは
9.小太刀:中段半身の構えは
10.小太刀2本目:打太刀の刀を制し入り身になろうとするところは
11.小太刀3本目:胴に打ってくる刀を「すり流す」とは
12.小太刀の構えの左手の在り方は

ということです。
よくよく吟味あるべしといったところでしょうか・・
posted by カン at 12:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 剣道覚書

2016年02月22日

能登の風2016

館長備忘録 セカンドシーズン(10)
突き抜けることを祈念しています。
そんな中、
石川県羽咋市の邑知(おうち)少年剣道教室さんが
合同稽古ために訪問してくださいました。

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日時:平成26年2月20日(土)
午前・午後と約4時間、
交流試合、基本訓練、合同稽古などで有意義な一日を過ごすことができました。

邑知(おうち)少年剣道教室の館長、北江先生
保護者会代表の中越先生、
遠方よりお出でいただき、本当にありがとうございました。
邑知(おうち)の剣士たちの大きな声に
我々にない凛とした響きを感じました。
能登からの気持ちいい風でした。
学ばせていただきます。

これIMG_0311_512.jpg
交流稽古
大学の道場が30人以上の子供たちで元気いっぱいになりました。

これIMG_0300_512.jpg
指導稽古

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北江先生とお手合わせ・・
保護者の方から頂いた写真です。

これIMG_0302_512.jpg
皆さん、ありがとうございました。

番外編・・・
邑知の皆さんをお見送りしようと外に出たら
なんだか妙にかっこいい兄ちゃんが何かのロケで大学構内を歩いていました。
「何かの取材ですか?」から始まって
保護者のお母さんたちの目が黒ハート黒ハート
になっているのを不思議に思いながら
適当に受け答えしていたんだけれど
背は高いし、男前だし、来ているセーターやコートは超絶にセンス良いし
こりゃ、きっと有名なタレントさんなんだろうなぁ
という程度に芸能界に疎い私でありました・・・

これトウリ君_512.jpg
肖像権保護のため、モザイク。
私にも一応、モザイク・・・





posted by カン at 17:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2016年02月17日

若者の面2016

館長備忘録 セカンドシーズン(9)
突き抜けることを祈念しています。

なのに、先週末に群馬で
痛めた肩で無理して稽古したら
痛みがぶり返してしまいました・・・・

なので
恩師との思い出の面に続いて、
若者の「面打ち」も研究してみましょう。

私のゼミ院生であるチーキクは
「面打ちの指導法」を大学院の研究テーマに選んで修士論文を書きました。
色々なアイデアを基に、自分自身の体も実験材料に実践していたら
2年間で、中々に「高速な面」が打てるようになりました。
というより、
大学時代は無自覚に行っていた動作が意識化されて
面打突の動作局面の意味が解るようになり
自分の面打ちの再現性が高まったようです。

論より証拠・・

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これ、出頭面です。
左ひざの抜重と前足の送り出しを先取りしたパワーポジション(構え)から
一気にパワーラインに乗った空中姿勢が形成されています。
(この時の左ひざと股関節の使い方は「秘伝」です。へへ)
(左手の収まりは、これからの彼の課題ですが・・)

これが、一応、試合強い的な若者の面と言えるでしょう。

ちなみに
ツクバのタケノウチ君の場合は、
もっと伸びてきて、
打突が外れても
踏み込み時の「音」で決めてしまいます。

今日はここまで。
















posted by カン at 16:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 剣道覚書

2016年02月15日

恩師の面(その2)2016

館長備忘録 セカンドシーズン(8)
突き抜けることを祈念しています。

なのに、痛めた肩が完治せず
稽古ができないという稽古の中で悶々としています。
面が打ちたい・・・
ので、恩師の面を振り返り、
よいイメージを持ちながら
これからの糧にしたいと思います。

2016年01月20日07時57分39秒0001_512.jpg
平成15年12月とありますので
私、40代半ば、
大学時代の恩師、佐藤成明範士は60代後半?

私のどた〜とした面に対して
きれいなパワーラインに乗って出頭面を打たれています。

これが大事なんだよね・・・

恩師の今井範士の場合以上に
こちらがボヤボヤしていると
さっさと面に乗ってこられる佐藤範士なので
負けじとばかりに面打つと
たいていはこんな風に出端を打たれてしまいます。

かといって、
打つ前に様子を伺っていると
馬庭念流で有名な「そくい付け」
みたいな竹刀の操作でこちらの竹刀の自由が奪われ
結局は面、打たれるんだよね・・・
悔しいから小手を打ったことあったけど
その夜の飲み会の席で
「あんなのダメ!」って叱られたし・・

この「そくい付け」系の打ち出しを比較的継承したのが
群馬のタニクジラちゃんかなぁ。





posted by カン at 17:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 剣道覚書

恩師の面2016

館長備忘録 セカンドシーズン(7)
突き抜けることを祈念しています。

なのに・・
肩が治らず・・・
稽古ができないという稽古を約1か月続けています。

さすがに凹んでいるので
ブログ更新も意欲低減です。
前回から、3週間の空白期間になってしまいました。

本日は、前回のサクド〜師の「後ろ姿」に続いて
「恩師の面」

2016年01月20日07時56分28秒0001_512.jpg
この写真、約30年前の偶然の写真です。
私が多分29歳位で
大学時代の恩師、故今井三郎範士(多分67歳位)との稽古風景です。
上越市での講習会に来られた時のものだと思います。

若い私は、必死に面に合わせていますが((みっともない打ち方です・・)
恩師は、しっかり打ち切っているのが伺われるワンショットです。

私の大学の系統の師匠たちは
元立ち稽古というよりは
私たちがボヤボヤしていると
さっさと先に面に打ち込んでこられるのが特徴です。
返したり、すりあげたりは、あまり無かったように記憶しています。
出小手はあったかな。
それを象徴するかのような思い出の写真です。

あれから30年・・
面にこだわりを持って稽古してきましたが
さて、今の私は
少しは師匠たちに近づけたのでしょうか。
posted by カン at 17:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 剣道覚書