2016年07月22日

作法と気遣いの話2016

館長備忘録 セカンドシーズン(39)
突き抜けることを祈念しています。

そのためには
他の方の傾聴すべきお話も備忘します(その2)。

明日から日本武道館を中心に子供たちと東京遠征です。
そのためには、作法と気遣いを忘れてはなりません。

以下は、FBで見かけたビートたけしさんの言葉です。
当たり前のようで、これがなかなかできません・・

【 作法と気遣い 】
 
作法というのは、
突き詰めて考えれば、他人への気遣いだ。
 
具体的な細かい作法をいくら知っていても、
本当の意味で、
他人を気遣う気持ちがなければ、
何の意味もない。
 
その反対に、
作法なんかよく知らなくても、
ちゃんと人を気遣うことができれば、
大きく作法を外すことはない。

駄目な奴は、
この気遣いがまったくできていない。
 
人の気持ちを考えて行動するという発想を、
最初から持っていないのだ。
 
他人への気遣いで大切なのは、
話を聞いてやることだ。
 
人間は歳を取ると、
どういうわけかこれが苦手になるらしい。
 
むしろ、
自分の自慢話ばかりしたがるようになる。
 
だけど、
自慢話は一文の得にもならないし、
その場の雰囲気を悪くする。
 
それよりも、
相手の話を聞く方がずっといい。
 
料理人に会ったら料理のこと、
運転手に会ったらクルマのこと、
坊さんに会ったら
あの世のことでも何でも、
知ったかぶりせずに、
素直な気持ちで聞いてみたらいい。
 
自慢話なんかしているより、
ずっと世界が広がるし、
何より場が楽しくなる。
 
例え知っていたとしても、
一応ちゃんと聞くのだ。
 
そうすれば、
専門家というものは、
きっとこちらの知らないことまで話してくれる。
 
井戸を掘っても、
誘い水をしないと水が湧いてこないように、
人との会話にも誘い水が必要なのだ。
 
〜 ビート たけし 〜

posted by カン at 08:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 覚えておきたい言葉

2016年07月18日

子供たちに「正義」を教えることの大事2016

館長備忘録 セカンドシーズン(38)
突き抜けることを祈念しています。

そのためには
他の方の傾聴すべきお話も備忘します。

以下は、先日の「一日一善」との関わりで
心に残ったお話しです。

私の同僚に、アカサカ先生という優秀な方がおられるのですが
F.B.上で書かれた「正義」のお話が心に残ったので備忘させていただきます。
F.B.だとタイムラインで流れて行ってしまうもんね。

【正義の話】by 赤坂真二
「アンパンマンは、言わずと知れた正義の味方です。
今回は組織論から少し離れるかもしれませんが、
ちょっと正義の話をしたいと思います。
子ども向けアニメや時代劇などでは、勧善懲悪のストーリーで進められることが多いです。勧善懲悪のストーリーに触れたときに「すっきり」するのはなぜでしょう。

人は、本能的に正義を尊び、悪を嫌うからかもしれません。
また、われわれの生きる現実が勧善懲悪で表現できるような単純な構造ではなく、
そこに一種の不安定感を感じていて、
勧善懲悪という単純な構造に出会ったときに安心するのかもしれません。
例えば、すごく嫌みで自分勝手な振る舞いをするような上司や同僚にも、
愛する家族がいて、
その方を大事に思う人たちがいると思うと
一概にその方を悪人と決めつけることができなかったりします。
嫌なことをされて「この野郎!」と思っても、
その方の机上のパソコンのデスクトップに
生まれたばかりのお子さんの顔が表示されているのを見ると
振り上げた拳を下ろしてしまいます。

正義って一体何なのでしょうか?
正義は,主張する人の数だけ,存在するのかもしれません。
極端な話をすれば、戦争はみんな正義を背負っています。
大義名分があるから戦うことができるわけです。
正義は大事ですが、ときにはてとても恐ろしいものです。
でも、正義のない世の中に生きたいとは思いません。
だから、
未来をつくる人を育てる教師は正義を語れる人であり、
できたら正義の味方であってほしいと思います。
いじめ事件の報道で、頭を下げている教育関係者を見る度に
「学校に正義はないのか」「子どもに学校を預けていいのか」と
不安になった方々も少なくないだろうと思います。
学校は正義を貫く場であってほしいと思います。

しかし、一方で、
正義を振り回してもらっては困るのも本音です。
現実の社会では、
悪を標榜しているものは存在が許されないようにできています。
だから、みんな正義をもっています。世の中は正義で満ちあふれています。
すると、
それぞれの正義は違うのでぶつかり合います。
恐らく、
世間からバッシングを受けがちのいじめ報道における教育関係者の対応にも、
そこにはそれなりの正義があるわけです。
しかし、それが世間のそれとは違うことがあるのでバッシングの対象となる。

それぞれに存在する正義に折り合いはつかないのでしょうか。
もし、古今東西,正義に共通項があるとしたらそれは何なのでしょうか。
私が思うに、
それは『共存の実現』です。
人と人とが共に生きるにはどうしたらいいか,
それを示すものが正義である、ということです。
「生」は,
自分だけ在ろうとすると滅びるようにできているのでは,
と思います。
「生」にとって滅びることは,
美談になることはあっても,本来的に正義となり得ません。
(だからと言って美談に価値がないとは言いません。)
だから,より多くの「生」を存在させようとするとき、
そこに正義が成り立つのです。
正義の味方は、
アンパンマンから仮面ライダーに至るまで、
全て人助けをその仕事としています。

余談になりますが、
ヒーローと正義の味方は少し違います。
イチローをヒーローと呼ぶことはありますが、正義の味方とは呼ばないでしょう。
それは、
野球選手は人助け、「生」を助けるのが仕事ではないからです。
しかし、偉業によって人々を喜ばせ、元気にします。それがヒーローです。

しかし、問題は冒頭に言ったように、
正義がたくさんあることです。
対立したときに正義ほどやっかいなものはありません。
正義を主張すれば、それらが食い違ったときには
相手の主張を否定することになります。
正義は正しいから譲れません。
つまり正義が正義故に、正義の体をなさなくなるのです。

皮肉なものです。
では,どうやってこの多様な正義を整理し、
大きな正義を見つけ出していけばいいのでしょうか。

正義には教える正義と見つける正義があると思います。
大人は子どもに正義を教えなくてはいけません。
そして,
同時に正義を見つける方法を教え訓練しなくてはならないとも思います。
つまり、
話し合って互いの思いを確かめ互いの在り方に納得できる点を見つけることです。
学校がよりよい社会をつくることに寄与しようと思うなら,
その二つをやっていかねばならないだろうと思うのです。

アンパンマンの歌詞の仲でやなせさんがこう言っています。
「なにが君のしあわせ なにをしてよろこぶ」
「みんなのしあわせを守るため」には、相手の幸せに関心をもち、
自分と相手が幸せになるための行動をすること、
それが正義だと思います。」

以上、赤坂先生、ありがとうございました。
posted by カン at 09:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 覚えておきたい言葉

2016年07月13日

夏合in 浦川原 月影の郷2016がありました

館長備忘録 セカンドシーズン(37)
突き抜けることを祈念しています。

そのためには
スーパー爺ちゃんから学ぶこと大です・・・

2016.7.9-1_512.jpg
日時:平成28年7月9日(土)・10日(日)
会場:宿泊体験交流施設「月影の郷」

夏合宿でした。
会場は、廃校になった「月影小学校」ですが
現在は宿泊体験交流施設として改装されて運営されています。
そこの体育館をお借りしての子供たちの合宿体験が
私はとても楽しくて、恒例の夏合宿になっています。

2016.7.9-3_512.jpg
今年は特別ゲストとして
茨城県・相知館道場の大塚先生ご夫妻、
千葉県・光ヶ丘 直心会道場の牧野先生、
新潟県五泉市剣道連盟の天井先生、
にご参加・ご指導いただき
上越教育大学剣道部諸君にもご協力をいただきました。
ありがとうございました。

合宿での課題は「手足の同調した打突動作」。
習熟度別の班編成で取り組みましたが
なかなか簡単にはいきません。
あせらず、こつこつ、地道に積み上げるしかないのですが
もっと上手にしてあげたいなぁ・・

もう一つの課題として
今回の合宿では剣道の技術的な問題だけでなく
「良い行いができること」に向けての試みとして
「『一日一善』の実践化」

子供たちを集めての講話で

館長:「一日一善」って知ってる?

S1君:聞いたことあるけど、意味知りません。

館長:だれか知ってる人はいないの?

R君:それってあれです。一日に一回は薬を飲む、みたいな・・

館長:そりゃ、一日一錠だろうよ。誰か知らないの?

S2君:善いことをする!

館長:そう、それです。一日に一回は薬を飲むのではなく、
高田修道館の諸君は今日から、一日に一回は善い行いをすることを約束とします。

子供たち:「・・・・・・・」

ってなやり取りから始まったのですが
さて、子供たちは今後どれほどの行いが出来るようになるでしょうか・・

稽古では、
大塚先生ご夫妻、牧野先生、天井先生から
修道館指導部や大学生諸君は鍛えていただき
大人にとっても有意義な一日になったことと思います。
私は牧野先生の朗々とした気合と大塚先生の術に学ばせていただきました。
スーパー爺ちゃん、恐るべし・・・

20160709160217 (6)_512.jpg
スーパー爺ちゃんの逆胴!

20160709160217 (7)_512.jpg
スーパー爺ちゃん、面打ちを首で避けて斜面!

20160709160217 (5)_512.jpg
暴れん坊将軍、天井先生

20160709160217 (10)_512.jpg
妙に自信持ち出したユ〜ジロ〜の面
posted by カン at 08:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記