2016年09月30日

一段の高みを目指す視点を持ち続けていることの大事2016.秋(その4)

館長備忘録 セカンドシーズン(43)
突き抜けることを祈念しています。

そのためにも、焦りは禁物です。

最近わかったのですが
夏から始まっていた心の乱れの正体・・・
それは
「焦り」

ブレイク・スルー できないことへの「焦り」

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県高段者大会がありました。
日時:平成28年8月21日(日)
会場:胎内市総合体育館

同日は、全日本選手権の新潟予選も行われ
私は審判員でしたが
午後の高段者大会の立会に出場しました。

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呼吸を収めて
それなりに高段者らしい立会に努めましたが
どうだったでしょうか・・・

2年前の丁度今頃は
脊柱管狭窄症からくる下肢の神経痛で歩けなくなって寝込んでいました。
仙骨裂孔ブロックという超絶に痛い注射を射ってもらっても
歩けないどころでなく
下半身に広がる激・神経痛で眠れない日が続いていました。

「ここまで悪くなってしまったら、もう剣道できないかもしれないなぁ」 
なんて落ち込んだ気分でいたものです。

その頃に比べれば
試合もやれる程度に寛解(?)したことに感謝しなければなりません。
その幸せを喜ばなければなりません。
焦るなんて、贅沢というものです。

焦りは禁物2016秋

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面、決めた!
審判長、ちゃんと見ててよぅ・・・

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posted by カン at 12:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2016年09月29日

一段の高みを目指す視点を持ち続けていることの大事2016.秋(その3)

館長備忘録 セカンドシーズン(42)
突き抜けることを祈念しています。

そのためには
日頃の稽古で、要求水準をどこに設定するかも重要です。

沖縄3_512.jpg
8月7日〜10日まで沖縄に行ってきました。
沖縄に行くのは初めてでした。

沖縄教職員大会2016-1_512.jpg
第58回全国教職員剣道大会
日時:幣制年8月9日(火)
会場:沖縄県立武道館
選手:輝・学・快・栄・幹(全員の名前が一文字)
結果:団体戦ベスト8。快くんは、優秀選手賞!

ベスト8とはいうものの・・・
準々決勝(対 熊本)で
大将の私が1本勝ちで代表戦、
2本勝ちで準決勝進出という展開でした。
「よし、やったる!」と出ていって
かなり気持ちを込めていたものの
2本負け・・・・
つまり、私のせいでベスト8にしかなれなかったということです。
もし、勝っていれば、次は大阪チーム・・・
大阪はPL系か大阪体育大学系という豪華な布陣でした。
(大阪の大将は神埼君・・・)

さて、私が強く反省したことは
稽古での心がけが、いかに甘かったかを痛感したこと。

私の場合は
これからも大会にでるなら
普段から5分間で2本取ることを想定しての稽古をする必要があるということです。
2本勝ちして代表戦という必死な意識の大事2016、
ともいえるかな・・

新潟に帰ってきて、道場の子どもたちの剣道日誌を読んでいたら

ある子の剣道日誌の中に

選手の役割
先鋒:試合の流れをつくる
次鋒:絶対に勝たなければならない
中堅:自分が勝つか負けるかで勝負が決まる
副将:大将に勝ったままで回さなければならない
大将:最低でも引き分け以上にしなければならない
とありました。

大将は、最低でも引き分け以上にしなければならない・・・

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いっぱい食べました・・・
沖縄料理、好きかも。
posted by カン at 18:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 剣道覚書

2016年09月24日

一段の高みを目指す視点を持ち続けていることの大事2016.秋(その2)

館長備忘録 セカンドシーズン(41)
突き抜けることを祈念しています。

そのため
久しぶりにサクド〜範士に気合を入れてもらいました。

平成28年9月7日、大阪体育大学夏合宿にて
会場:福井県立武道館

範士は急病で約1ヶ月も入院されていたらしい。
その病み上がり(?)の範士に稽古をいただきました。
作道範士、小久保範士、神崎総監督と連続でお願いしたら
お尻の筋肉がカチカチになり
完全に坐骨神経痛がぶり返しました。

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稽古中、講話中の語録を備忘します。
作道範士
・自分の立会の気迫と構えから技を出していく
・「勝負だ、来い」という気迫
・自分で自分を工夫する
・瞬間、瞬間の自己創造
・闘う人間の気持ち 今、こういう闘い方がしたい
・こういう剣道をやってみせるぞ、という思い
・大事な気持ちをどこに置いてきたのか
・点と線と面の研究
・点と線と面を自在に使って舞う

小久保範士
・小手は、目で面を取りに行き、左手を小手に放り込む

神崎総監督
・「捨てきる、打ち切る」とは、自分を捨てて打ちに行くこと
・残心:気持ちをここに残して二の太刀、三の太刀を出す
・詰まった稽古
・「さあ来い、打ってこい」と厳しく追い立てて、応じる。

個人的には
範士「お前、その構えでそのまま持っていって何とかしようとしとるやろ〜。
そうやなくて心で覆うんや。」
私「・・・???・・・。」
(なんとまた難しい課題を)
でも、これが
一段の高みを目指すための稽古の有り様かもしれません。

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小久保範士と神崎総監督の間に座らせていただきました。
私も座り位置だけは「いっちょまえ」です。

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また、お酒にも付き合っていただきました。
すごく飲んだ・・絶好調でした。
posted by カン at 15:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 剣道覚書

2016年09月23日

一段の高みを目指す視点を持ち続けていることの大事2016.秋

館長備忘録 セカンドシーズン(40)
突き抜けることを祈念しています。

なのに、停滞していました・・・

「最近どうしましたか?」
「最近、(ブログの更新)さぼってるね。」
「更新がないから、私らも調子悪いです。」
FBでは、
「文章内に心の乱れが散見されます。」などなど
ご心配のお問い合わせもいただきながら
ちょうど2ヶ月ぶりの更新になってしまいました。

私のルーツである関西では、
遅刻したとか、何かを失敗した時に、
その言い訳っぽい第一声として、
相手から何か言われる前に
先んじて自分から言う言葉があるのですが
その一言で言い訳させていただきます。

「違うねん!」

8月の始まりから
新品の竹刀が折れ、
胴紐がちぎれ、
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研究室に戻ったらパソコンが壊れており
なんだか、いや〜な気分で8月が始まった。
ついでに、大会で行った沖縄ではiPad紛失した・・・

仕方がないので、
新しいパソコンを注文し
壊れたパソコンのハードディスクも入れ替え
自宅のパソコンはウインドウズ10に勝手に変わってから調子が悪いので初期化し
iPadも注文した・・・
8月のお盆以降は、
パソコン環境の設定で非生産的な作業に追われていました。

同時に

正体不明な心の落ち着きのなさと向き合っていた・・

その間、7月22日以降
東京遠征(国士舘中学校・習成館道場さん、子どもたちの全国大会)
上越夏季剣道講習会
全国教職員剣道大会 in 沖縄
地域貢献事業剣道大会 in 松本市
夏の剣道大会が色々・・
学生北信越大会
大阪体育大学合宿
県内交流稽古会
上越少年剣道大会の主管 といった行事がありました。
これらのことについては
一段の高みを目指しての視点から
色々と思い出しながら備忘していきたいと思います。

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7月23日、東京の習成館道場さんに子どもたちを連れてお邪魔しました。

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その折は、私と鞍馬流宗家の柴田館長とで
マニアックな剣道談義で
楽しいひと時を過ごさせていただきました。
そして、その時の二人の結論は
「この現状の延長上にブレイクスルーはない」
ということ・・・

最近の私の正体不明な心の落ち着きのなさは
この時から始まっていたのかもしれません。
「この現状をどのように打破すべきか」という問いに対して
答えを探していたのかもしれません。

この貴重な問いを与えてくださった柴田宗家に感謝申し上げます。

以下、習成館道場について備忘させていただきます。

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この習成館道場は
直参旗本出身の柴田衛守によって
明治12年(1879年)に創設された剣道場です。
習成館の名は、勝海舟の命名で、
海舟直筆の横額(戦災で焼失)が道場の奥に掲げてあったといいます。
以来、
この道場をふくめて四つの道場(四谷箪笥町、四谷塩町、四谷荒木町)を興しては潰し、
四谷左門町に習成館を興したのは明治19年、
現在の場所に道場が移転したのは大正7年、
そして、昭和20年の戦災で道場は焼失してしまいます。
それから苦節40年を経て、

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柴田鐵雄により、ようやく再興することになります。
新しい道場は、
地下1階で近代的施設のもと剣道と鞍馬流剣術の稽古が今日も行われています。
柴田家過去帳の最初に「柴田氏ハ本徳川家譜代ノ家柄 剣ヲ治メテ門ヲ立ツ 
当山草創ノ檀那タリ 以来四百有余歳堅ク同信ノ法流ヲ汲ム所ナリ」
と記載されています。
家康以来400年以上もこの四谷界隈で「剣ヲ治メテ門ヲ立ツ」
そして現在も活動中という道場は他にはありません。

とされています(http://www.shuseikan.com/)。

また、館長の柴田宗家によると
当館は、明治12年(1879年)に、勝海舟が「習成館」と命名した歴史ある剣道場です。
今日の数え切れない諸問題の多くは人災によるものです。
今こそ、「心の鍛錬、人間の心を作ること」が必要な時です。
勝海舟は、若い時に剣術と座禅で腹を練ったと言われています。
自我執着心を捨て、無我になり、
人の為、世の為に「求道精進する心」が大切なのではないでしょうか。
当道場は、現代剣道、鞍馬流剣術を通して、
剣の心を継承し、後世に伝えていくことが責務と考えております。
私自身、剣も人間性も未熟でありますが、
大勢の皆様のご指導、ご鞭撻を頂きながら、
武士道を志す人間として精進してまいりたいと存じます。

とあります。
一段の高みを目指す視点を持ち続けていることの大事 2016.秋
posted by カン at 12:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 剣道覚書