2015年02月03日

正しいと思うことをどのように伝えるか2015

1月20日以降、
なんとも言えない沈痛な気持ちで報道に注意をはらっていたが
とても無念な結果になった。

理念的に正しいと思うことを
どのように伝えるか。

情に流されずに
どのように伝えるか。

「情」と「義」をふまえて
伝えることができるか。
ということは
とても難しい作業です。

法政大学教授で
元日本テレビ「NNNドキュメント」ディレクターの
水島 宏明さんは
「大きな事態に、
大事だと思うことを、適切な言葉を選んで
視聴者の心に届くように話すということは
簡単にみえて、実際にはとても難しい作業だ。
番組の限界や局の限界もある。」
とされています。

そのような中で
NHKの「あさイチ」で解説委員をつとめる柳澤秀夫さんが
番組の冒頭でこのように述べられたそうです。
番組時間内の許容範囲や
局やご自分の立ち位置から許される範囲で語られた
1分程度の言葉です。
以下に残させていただきます。

「冒頭なんですけど、すみません。
昨日から今日にかけて大きいニュースになってきた後藤健二さんなんですけど、
ちょっと、あえて、冒頭で、一言だけ・・・。

僕も後藤さんとはおつきあいがあったものですから、
一番、いま、強く思っていることは、
ニュースではテロ対策とか過激派対策とか、
あるいは日本人をどうやって守ればいいか、
が声高に議論され始めているんだけど、
ここで一番、僕らが考えなきゃいけないことというのは、
後藤健二さんが一体、何を伝えようとしていたのか、ということ。

戦争になったり、紛争が起きると
弱い立場の人がそれに巻き込まれて、つらい思いをするということを、
彼は一生懸命に伝えようとしていたんじゃないか。

それを考えることが、ある意味で言うと、
こういった事件を今後、
繰り返さないための糸口が見えるかもしれない・・・。

われわれ一人ひとりにできることというのは
ものすごい限界があるんですけど、
この機会にそういうことを真剣に考えてみてもいいのでは・・・。

それが後藤さんが一番、望んでいることじゃないか。
そう思ったものですから、
冒頭なんですけど、ちょっとお話をさせてもらいました。」
http://www.huffingtonpost.jp/hiroaki-mizushima/isil_b_6591406.htmlより)
この柳澤秀夫氏さんは
1990年から91年にかけての湾岸戦争当時、
数少ない西側諸国の特派員としてイラクに残って、
レポートを繰り返した方らしい。

我々一人ひとりにできることには
限界があるのですが
「I AM KENJI」
KENJIのことは他人ごとではなく自分のことなのだ。
命をかけて伝えてきたことを広げなくてはならない。
というメッセージを
忘れずに大切にすることはできると思いました。
posted by カン at 07:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 覚えておきたい言葉
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/113096213
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック