吉本芸人の新人さんの
「ラッスンゴレライ」というリズムネタが流行っている。
「そのリズムが頭から離れない」と話題になっているらしい。
「意味が判らないけど面白い」ということらしい。
こんな調子、
「ラッスンゴレライ!フー!
ラッスンゴレライ!フー!
ラッスンゴレライ説明してね」
というような前振りでリズムに乗ったお笑いが関西弁で始められる。
この、「意味が判らないけど面白い」という場面は
剣道でもみられる。
先日、
大学院の「運動方法学演習(武道)」という授業で剣道を教えていた。
受講者は13名。
授業の最終回だったので、
防具を着装して互角稽古を大学院生達に許可した。
このような授業での互角稽古で起きる特徴的な現象なのだが
打っても、打たれても
男女入り乱れて
ワーワー、キャッキャ、ワハハと笑い声が絶えないのだ。
部活や道場修練の場ではありえない楽しみ方がみられる。
その中には、
大学生時代に全日本学生剣道選手権で3位になったこともあるキクチも
一緒になってワイワイ楽しんでいた。
剣道の行動様式、所作など
まったく、関係なし・・・・
でも、なかなか良かった・・・・・
武道教育に期待される「相手を思いやる心(残心)」が見取れたから。
この時の歓声は
「あっち向いてホイ」で遊んだ時に起きる笑い声とも似ていた。
きっと、打った側も打たれた側も
その意味を感じ取る必要がない授業中の遊びと捉えているから面白いのだろう。
このような剣道授業中の笑いや面白さは
掘り下げれば十分に授業研究の対象になるなぁ
と感じながら眺めていた。
言語学者の金田一 秀穂さんによると
「意味の中に我々は暮らしている
その意味からは逃れることはできない。
だからこそ、
意味のないものに関心を持ち、興味をひかれるのだろう」
ということらしい。
(2015.1.27.早朝番組「グッドモーニング」より)
「ラッスンゴレライ」
2015年02月27日
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