突き抜けることを祈念しています。
そのためには
「人生を丁寧に生きる」
永年に亘り、高田修道館の門人の為にご指導・ご尽力いただいた
長谷川武二先生が平成28年3月2日にご逝去されました。
享年86歳であられました。
先生の葬儀に際し
導師の法話の中で出てきたお言葉です。
「人生を丁寧に生きる」「お大事に」
まさに長谷川先生のご生涯を表した言葉のように思えてなりませんでした。

先生は、
雨の日も風の日も、
40年以上の永きに亘り、
子ども達のお相手を黙々としてくださいました。
この数年は体調を崩され、稽古からは遠ざかっておられましたが
私の大学での朝稽古会の初期からのメンバーでもあります。
高田修道館の子どもだけでなく、
大学生達も随分と稽古いただいた恩人でもあります。
お通夜では、
今の高校生から大学卒業生たちも多く参列してくれました。
ありがとう。
ご冥福をお祈り申し上げます。
奥様より貴重な遺品についての撮影もお許しいただきました。
ご紹介します。
写真の中にあります大日本武徳会長 東條英機名による剣道証書は
剣道史においても歴史的価値のあるものです。

「五等」というのは、現在の初段です。
長谷川先生が14歳の頃のものです。
第二次世界大戦が昭和14年(1929)から20年(1945)でしたから
昭和18年(1943)はまさに戦中となります。
学徒出陣が始まった年にあたります。
昭和18年3月に「大日本武徳会称号等級審査規程」が改正され、
段位が廃止され、五等から一等までの等位となったときのものです。
五等が初段で、一等が五段、
それ以上は、また錬士・達士・範士と改められていたそうです。


平成25年には全日本剣道連盟の剣道有効賞も授与されました。
合掌。