館長備忘録 セカンドシーズン(50)
突き抜けることを祈念しています。
そのためには
昨今の剣道コミュニティの変化についても
理解を深めておかないといけないのかもしれません・・
今日は、
昨日の「見取り稽古の低迷化」の後半にあたります。
以下に紹介します。
「インターネットによる剣道の視聴.コミュニケーション空間の変化」
文の筆者は、和田崇先生(県立広島大学)です。
県立広島大学准教授。博士(文学)。 専門は人文地理学,地域マネジメント論。
剣道錬士六段。
(前半略)
インターネッ卜は
剣道活動者相互の新たなコミュニケーション空間としても機能するようになり
ローカルからグローバルまで多様なスケールで
段位や年齢など利用者の立場を超えた水平的コミュニケーションを可能とした。
いくつかの剣道関連サイトでは、
剣道をめぐる様々な情報や意見が交換•共有されるとともに、
そこでの合意•調整を経て
リアル スペースにおいて稽古会が開催されるケースもみられた。
こうした動きは、
剣道活動者の交流の活発化と相互理解の促進を是とする剣道の理念を
具現化したものといえる。
しかし、
インターネットを介した水平的コミュニケーションと
そこから派生した剣道活動者間の交流は、
剣道が基底にもつ階層的構造や上下関係と相容れない実態も垣間みられた。
このように、師弟同行を稽古の基本とし、
道場など閉鎖的な物理空間での
垂直的コミュニケーションを重視してきた剣道界において、
インターネッ卜は
剣道活動者同士のコミュニケーションの空間的範囲を拡大するとともに、
コミュニケーション空間を多層化・多元化させてきた。
ということです。
(著作権は日本武道学会にあります。)
このように
コミュニケーション空間が多層化・多元化されてきたため
最近は、
自分たちだけ良ければ
という「自分たちだけコミュニティ」も散見されるようになりました。
私は
「自分たちだけ」という生き方は
やがて
(自分たちが)滅ぶ
と考えます。
高田修道館の館長としては
師弟同行を稽古の基本とし、
道場という閉鎖的な物理空間で
垂直的コミュニケーションの大事
を引き継いでいきたいと考えています。
2016年11月28日
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