館長備忘録 セカンドシーズン(51)
突き抜けることを祈念しています。
そのためには
人を育てることも大切です。
門人たちの成長が伺われる
年末の恒例、道場内対抗、和親旗争奪剣道大会がありました。
50周年記念でした。
日時:平成28年12月11日
会場:高田スポーツセンター

今年は中学生達も試合しました。
遠路、山梨から近藤兄貴にも参加いただきました。
ありがとう。

剣道基本技稽古法で昇級審査

ちびっこたちの元立ちは先生方

50周年の記念として、全員にミニトロフィー

保護者会の気遣いが感じられます。

子どもたちへのオリジナルクッキーが差し入れされました。
Mドクター ありがとうございました。


プログラム作成でも色々な心配りをいただきました。
冒頭の挨拶
高田修道館設立50周年に寄せて
今年も第41回和親旗争奪高田修道館剣道大会を迎えることができました。
そして、今年は高田修道館設立50周年の年にあたっているようです。
設立50周年の意義は大きいと思いましたので、
今年の和親旗大会のプログラムの紙面をお借りして、
高田修道館の門人・OB・OGの皆さんに向けて、
私達の思いをここに残すことに致します。
道場での学びの成果は、
その時点で表れるものでなく、
皆さんひとりひとりがその後に過ごす時間の中で
形成されてゆくものかもしれません。
自分がそこで何を学んだかは、
長い時間が経たないとわからないこともあるものです。
ひとによっては、何十年経ってはじめて、
道場での教えの意味がわかるということもあるでしょう。
それでも、
道場で剣道技術を身につけたことより、
ずっと意義のあることだと思います。
学びの主人公は門人である皆さんです。
皆さんから先生と呼ばれる私たちは、
その学びについては間接的な支援をすることしかできません。
そして、私たちにできる支援のひとつは、
高田修道館が新潟県上越市に
いつまでも「道標」として「在る」ということだと考えています。
道場の指導方針や教えの内容も、あまり変わらない方が良いでしょう。
日本の伝統的な行動の仕方や考え方を尊ぶ剣道の道場というのは、
時代が変わろうとも、
伝統的な精神を守り続ける方が良いでしょう。
それは単に継承ということにとどまりません。
変わらず継承されている精神が
皆さんの故郷に「道標」として「在る」ことによって、
門人たちは何年たっても、
子供の頃の「道標」を基準として、
自分がどれくらい成長したのかを推し量ることができるという役割も果たせるのです。
そして、
このような役割をこれからも果たすためにも、
高田修道館が教えの出発点となるように、
いつまでも在り続けなければなりません。
そこに戻ると、自分にとって何が正しいのかが、わかる場所。
子供の頃の自分はどういうふうに成りたいと思っていたのかが、
思い出せる場所。
そのような場所で在り続けることが、
私たちにできる間接的な支援だと思っています。
皆さんにとっては、
そのような場所を持てたことが、
高田修道館に通ったことの大きい意義であってほしと願っています。
高田修道館設立50周おめでとうございます。
本大会の準備・運営に当たってくださった保護者会の皆様に
深甚なる感謝を申し上げます。
平成28年(2016年)12月吉日
高田修道館 館長 直原 幹