2017年01月09日

理の在る剣道を2017

館長備忘録 セカンドシーズン(56)
突き抜けることを祈念しています。
そのためには

理の在る剣道を・・・

某範士から頂いた賀状にありました。
「理の在る剣道をお求めください。
成就をお祈りいたします。」

連休中、理について吟味しながら稽古していました。
稽古にお付き合い頂いた皆さん、ありがとうございました。

1月7日稽古会と有志新年会
1月9日稽古会がありました。
理の在る面を求めるのはとても楽しいものです。

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1月7日大学稽古会

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有志新年会

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A嬢に私から昇段祝の防具袋

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二次会、地場産の蒲鉾セット

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1月9日稽古会

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実は二日間、子どもたちにも特訓しました。

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頑張りました。

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今年も美味しく飲めますように。

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2017年01月03日

明けましておめでとうございます2017

館長備忘録 セカンドシーズン(55)
突き抜けることを祈念しています。

そのためにも
私的な問題や怪我や体調を言い訳にせず
稽古と向き合うことが大切です。
今年は
このようなことを心がけにしたいと思います。

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1月2日 上越市剣道連盟の初稽古会がありました。

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高田修道館のちびっこ達も元気に参加しました。

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高鳥議員の激励挨拶

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稽古後に大学のMyゼミ室に様子見にいったら
お酒の差し入れが
卒業生のヒカル君とチーキク君から
(ごちそうさま)

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1月3日 大学稽古会の初稽古

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修了生のチーキクも参戦

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稽古模様1

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稽古模様2

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稽古模様3

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稽古模様4

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稽古模様5

皆様、今年もよろしくお願い申し上げます。 幹

posted by カン at 14:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 剣道覚書

2016年12月22日

審判することの難しさ2016

館長備忘録 セカンドシーズン(53)
突き抜けることを祈念しています。
そのためには

これを確認しておかないと
前に進めない気がするので
過去の備忘録を加筆してみました。
少し長いよ。

先日の学生剣道オープン大会でも審判しながら感じたのですが
審判することの難しさ・・・

最初に
「速い動きを審判することの難しさ」

一般に、
剣道の技に「はやさ」を感じる理由には
お相手の技が
こちらの予測を超えて物理的に速いとき

技の打ち出しに文脈がなくて、虚をつかれるとき

打突動作に「序・破・急」があって、
予測していた運動リズムを越えた変化(加速)があったとき
などに起きます。

この中で、
若くて試合に強い剣道選手の動きにはやさを感じる場合の原因は、
「物理的に速い」ことによる場合が多いと思う。

全日本学生大会(男子)上位クラスの有名校の選手の
動きや太刀捌きの速いこと速いこと
まるでビデオ画像をコマ飛ばしで見ているかのようなスピードに感じる程です。
審判の立場で見ていても、
選手のスピードが速すぎるので、
当たってしまえば「一本」という位に、
打突の前後の運動経過や相互のやり取りの文脈とは関係なく、
選手のスピードに翻弄されてしまう場面が見受けられます。

全日本選手権でも、
優勝者の「面」の速いこと速いこと・・・
さらに、攻めのリズムにも緩急があるので、
あれほどの打ち切りと超絶のスピードがあったら、
「面」の前に打たれた「突き」などは
動きの勢いで相手の残心の局面なども帳消しにしてしまうし、
以前あったような
「面」に当たったのか、「面の辺りにあった小手」に当たったのか、
などといった判断についても、
視覚による情報処理の限界を超えているスピードでなされていたので、
審判の先生方も視覚、聴覚、運動共感能、経験を総動員して
審判しなければならないほど難しいのだろうなと推察します。
(その結果の判定なので、あれでよいと思う)。

先日のオープン大会で久しぶりにお会いした某範士によると
(某範士は、全日本選手権の決勝戦の審判もされたことがある方ですが)

某範士曰く
「技の前後のやりとりに運動共感して観ていないと
剣道の判定はできないのだが、
その世界に入り込み過ぎると
瞬時にこちらもその技に反応(判定)してしまうため
判定が早すぎて誤審が起きることもある。
かといって、
そういう感覚(技の前後の文脈に運動共感すること)を
すべて捨てて審判してしまうと、
有効打突を見落としたり判定が遅れたりする。
この辺が、審判員として、とても難しいところ・・・。」
というお話を聞いたことがあります。

速いうごきの剣道を審判することの難しさがここにあります。

次に、
「有効打突の基準にみる文化的意義」

有効打突の基準は
「充実した気勢」「適正な姿勢」「「竹刀の打突部で打突部位」
「刃筋正しく」「残心あるもの」です。
また、有効打突の判断材料や判定の説明に用いる際の要素として、
「姿勢」
「気勢」
「間合」
「体捌き」
「機会」
「手の内の作用」
を参考にします。
ここまでは良い。

一方、
全日本剣道選手権は毎年テレビで放映されていますが、
一般人には判定が解らないという意見が多数です。
それは、
選手の竹刀さばきが高速である上に
お互いの体に対してたくさんの打突が当たることが多いのに、
その打突の中から有効打突が採用される仕組みが
一般の方にはわかりにくいからです。
(最も欲しかった打突を選ぶ by サクド〜範士)

だからといって、
剣道の試合ルールは
見て楽しむことを前提に創られたものではない以上、
フェンシングのような機械的な点数化は剣道理念に馴染みません。

剣道はかりそめに竹刀を持ち、防具を着装し、
生死の間(はざま)を想定する条件で
人間力を充実させていくという修養法に重きを置くものであるし、
剣道ルールは
互いの勝ち負け(生死)の決着(一本)を
便宜上了解するための方便として定められたという性質を持ちます。

そして、振り回した竹刀が単に当たればよいということではなく、
その打突が
気・剣・体が一致した
心・気・力が統制された打突
であったかどうかを評価基準としているということをよくよく考えてみると、
剣道の有効打突の基準は、
竹刀による単なる打突を
より深く「味わう」あるいは「楽しむ」ことを可能にしている
世界的にも特殊なスポーツルールだといえるのではないでしょうか。

このように考えると、
身体能力の高低が
勝敗の行方を左右するような競技文化のあり方に
不満を感じるような方々にとっては、
「有効打突」あるいは「一本」としての視点をさらに深めることが、
剣道をより深く楽しめる世界へ導いてくれるのではないでしょうか。
なんてふうに思っています。

最後に
「剣道の有効打突をどのように捉えるか」という問い

過去の全日本剣道選手権の決勝戦における
後々に物議を招いた名場面だけでも思い出してみても

審判の目を限りなく機械に近い形で正確性を求めるならば
ルール論的には
全て、誤審
と言われても仕方ないケースが多かったのではないでしょうか。
しかし、
「先」と「攻勢の持続」、
あるいは
一連の打突経過を伴う「打ち切り」「残心」に文化的意味と比重をおけば、
打突時の時間的に僅かな速い遅いは問題にならず、
あるいは
定められた打突部位を正確に捉えていたかどうかという事実も
ちょっと横に置いといて
これらの場面は審美眼的にみて
全て適正な判定であったということができると思っています。
そして、
剣道が、打突の先か後かを競う当てっこ競技ではなく、
有効打突の攻防に文化的意味を見出す武の道である
と主張することができます。

私にとっての問題は、
小学生、中学生、高校生、大学生
そして一般といった階層の違いと判定基準の使い分けです。
私の審判活動は、これら全てに関わっているので、
教育的見地からは、スポーツルール論の立場は重要であるし、
文化的継承の視点からは審美眼的な見立ても必要になります。
そして、
ひとつの大会の最中に
この二つの立場が揺れ動かないことも必要です。

以上にようなことを再度確認しておかないと
前に進めない気がしたので
長々と備忘してみました。

最後までお読みいただいた方は
ありがとうございました。
posted by カン at 09:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 剣道覚書

2016年11月28日

コミュニティの変化2016

館長備忘録 セカンドシーズン(50)

突き抜けることを祈念しています。
そのためには

昨今の剣道コミュニティの変化についても
理解を深めておかないといけないのかもしれません・・

今日は、
昨日の「見取り稽古の低迷化」の後半にあたります。
以下に紹介します。

「インターネットによる剣道の視聴.コミュニケーション空間の変化」
文の筆者は、和田崇先生(県立広島大学)です。
県立広島大学准教授。博士(文学)。 専門は人文地理学,地域マネジメント論。
剣道錬士六段。

(前半略)
インターネッ卜は
剣道活動者相互の新たなコミュニケーション空間としても機能するようになり
ローカルからグローバルまで多様なスケールで
段位や年齢など利用者の立場を超えた水平的コミュニケーションを可能とした。
いくつかの剣道関連サイトでは、
剣道をめぐる様々な情報や意見が交換•共有されるとともに、
そこでの合意•調整を経て
リアル スペースにおいて稽古会が開催されるケースもみられた。
こうした動きは、
剣道活動者の交流の活発化と相互理解の促進を是とする剣道の理念を
具現化したものといえる。
しかし、
インターネットを介した水平的コミュニケーションと
そこから派生した剣道活動者間の交流は、
剣道が基底にもつ階層的構造や上下関係と相容れない実態も垣間みられた。
このように、師弟同行を稽古の基本とし、
道場など閉鎖的な物理空間での
垂直的コミュニケーションを重視してきた剣道界において、
インターネッ卜は
剣道活動者同士のコミュニケーションの空間的範囲を拡大するとともに、
コミュニケーション空間を多層化・多元化させてきた。

ということです。
(著作権は日本武道学会にあります。)

このように
コミュニケーション空間が多層化・多元化されてきたため
最近は、
自分たちだけ良ければ
という「自分たちだけコミュニティ」も散見されるようになりました。

私は

「自分たちだけ」という生き方は

やがて

(自分たちが)滅ぶ

と考えます。

高田修道館の館長としては

師弟同行を稽古の基本とし、
道場という閉鎖的な物理空間で
垂直的コミュニケーションの大事
を引き継いでいきたいと考えています。
posted by カン at 17:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 剣道覚書

2016年11月25日

見取り稽古の低迷化の背景2016

館長備忘録 セカンドシーズン(49)
突き抜けることを祈念しています。

そのためには
見取り稽古だって大切です。

以前、作道範士から頂いた講習会資料の中に
メモ的に
「見取り稽古の低迷化」
「大会会場の巨大化(現象的レベルでの観戦)」
ということが記されていました。

なんだか気にはなっていたのですが
今年の9月に開催された日本武道学会の予稿集の中に
このことかぁ と頷ける論評があったので
以下に紹介します。

内容は、
インターネット上に構築されるサイバースペースが
剣道の新たな視聴空間およびコミュニケーション空間として
いかに機能しているか、
またそれが剣道界にどのような影響を与えているかを考察したものとされています。
文の筆者は、和田崇先生(県立広島大学)です。
県立広島大学准教授。博士(文学)。 専門は人文地理学,地域マネジメント論。
剣道錬士六段。

「インターネットによる剣道の視聴.コミュニケーション空間の変化」
マスメディアに取り上げられる機会の乏しい剣道界において,
インターネッ卜は自前の発信手段とし
2000年頃から積極的に活用されるようになった。
インターネッ卜による新たな視聴空間の創出は,
剣道のコンテンツ化と大会のイベント化を進展させることになり、
視聴者からのまなざしは
勝敗を争う競技性に主に向けられるようになった。
また、試合場から地理的に離れた場所での映像視聴は、
試合者の気勢や試合者間の駆け引きを感じ取りにくく、
目に見える現象面のみをもって剣道を評価する傾向を生じさせた。
(後略)(著作権は日本武道学会にあります。)

こういうことが
「見取り稽古の低迷化」
「大会会場の巨大化による現象的レベルでの観戦」
ということが起きた背景のひとつにあるのかもしれません。
posted by カン at 13:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 剣道覚書

2016年11月24日

「この現状をどのように打破するか」という問い2016秋(2)

館長備忘録 セカンドシーズン(48)

突き抜けることを祈念しています。
そのために
気の充実と中段の「構え力」の確認に取り組みながら
秋の8段審査に行ってきました。

先の10月から11月までは
相変わらず土・日は剣道行事でびっしりでしたが
その中で10名を超える8段の諸先輩に稽古を頂く機会に恵まれました。
地方に住む剣道家としては
とてもありがたいことです・・・
頂戴したアドバイスを数点にまとめて
・初太刀の面へのこだわりを強く持ちながら
・いつでも打てる中段の構えと左足の備え
・打ち切りへのこだわり
を確認しながら稽古に努めました。

結果は出せませんでしたが
吹っ切れていた以前の頃の立会に戻ってきた感覚が
感じられたのが収穫かもしれません。

そして、思い至ったのは
受験生レベルの不安を感じているようでは
ブレイクスル〜できないということ。
8段位ならば
「ここでしょう!」、「こうでしょう!」
という機会に迷うことなく打ち込めるような立会ができなければ
お話しにならないということでした。

なんだか、
少しマシな心持ちになれそうな気がしています。

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会場は久しぶりに日本武道館

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合格者。相変わらず少ないこと・・

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翌日は7段審査だったので、A嬢の応援。

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A嬢、218B 7段突破! 苦節11回目。
おめでとうございました。
香川大学の山ちゃん先生、筑波大学のユウジ先生、
A嬢が7段になったら何か約束していたような気がするのですが、私の記憶違いでしょうか・・・

私も教え子に負けてはいられません・・
posted by カン at 16:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 剣道覚書

2016年10月06日

おんたけ剣道指導者講習会に行ってきました2016秋(その2)

館長備忘録 セカンドシーズン(46)
突き抜けることを祈念しています。

そのために
霊峰・御嶽山の麓で
我、身心脱落
(我執からの解放 by カン)
できたらいいなと思っていたのですが・・

さて、今回のおんたけ講習会では
相対する稽古では
「立合(たちあい)」意識を高めることの大事
についても考えました。

ちなみに
「立合」と「立会」は違います。
辞書的には
【立(ち)会う】は
のちの証拠にするため,また監督や検査などのために,
その場所に居合わせ確認すること。また,その人。
「第三者の−のもとで」

一方、
【立(ち)合う】の場合は
@ 相撲で,力士が仕切りのあとに立ち上がること。
A 能で競演すること。
(三省堂 大辞林)

さらに「能で競演すること」については
たちあい【立合】
猿楽,田楽(でんがく)などで競演すること。
2座または2者が別々の曲を出して競う場合と,
同一曲を相舞(あいまい)で競う場合があった。
(・・中略・・)
世阿弥の「風姿花伝」には,
猿楽の「勝負の立合の手立て」が,
「申楽談儀(さるがくだんぎ)」には「立合の心得」などが述べられている。
(世界大百科事典 第2版)
とされています。

おんたけ講習会で
作道範士の指導稽古を拝見していて
気づいたことなのですが
範士の指導稽古は
「指導」ではなく
全ての方と
相舞(あいまい)で同一曲を「立合(競演)」として
元立っておられるということ かな。

指導稽古的な視点で見取らせていただくなら
範士は
「さあ来い!、繋げ!、全部出せ!、打ちたかったら、
さあ、いつでも!」という感じで お相手を引き出し
お相手の打ち出しに足りないものがあると
「そんなんちゃうやろ」とすりあげ面、
(場合によっては、迎え突き・・・・・)
こちらの気が滞ったら
「こら!」と小手  といった感じの稽古
に見えるのですが

立合意識の視点から観取らせていただくなら
競演のために
存在を明らかにして、
さらして、
認めて、
気の充実と高まりを求めて、
詰めて
どんどん詰まっていって,
でも、欲しがらず,
自分を捨てて、
捨てるという意識すらなくなって、
最後のところで余計なことをせずに
何かが(それが)スパッと放たれる
ことを求める といった感じの稽古
に観ることができます。
(これは私が勝手に感じたことです)

そして
このように観取った場合に思えることは
このような立合意識を身体化することが
ブレイクスルーへの端緒かもしれないな
ということでした。

おぅ、哲学的になってきたぜぃ。
posted by カン at 17:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 剣道覚書

2016年10月05日

おんたけ剣道指導者講習会に行ってきました2016秋

館長備忘録 セカンドシーズン(45)
突き抜けることを祈念しています。

そのためには
色々な方の取り組みから学ぶことも大切です。

第24回おんたけ剣道指導者講習会
日時:平成28年10月1日(土)−2日(日)
会場:長野県木曽郡王滝村国民体育館
主催:おんたけ剣道指導者講習会実行委員会
講師:作道正夫 範士8段
   折口築 教士7段
   森岡宏光 教士7段
   小久保昇治 範士8段
   大田欣之 教士8段

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日帰りでしたが、講習生として参加させていただきました。
先月から作道範士にどっぷりです。

自分の剣道のここだけは外さないという気持ちでまとめ上げる。
2016.10.1 by 作道範士

この一日の中での範士との会話は数秒でした。
私「お葉書ありがとうございました」
範士「その後、どや?」
私「心の置き所として努めます」
範士「うん・・」

ちなみに、
この日の講習は森岡君を中心に進められましたが
彼の最近の稽古中の心の置き所は
「打って来る・打って来ない・来る・来ない・・・・・」の2通りに心を置いて
そのリズムで相手に集中することで
勇気を出しているそうです。
(恐懼疑惑からの開放)

なるほど・・・・
色々な方の取り組みから学ぶことも大切です。
posted by カン at 16:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 剣道覚書

2016年10月03日

一段の高みを目指す視点を持ち続けていることの大事2016.秋(その5)

館長備忘録 セカンドシーズン(44)
突き抜けることを祈念しています。

そのためにも
師の教えは、なんとありがたいことでしょう。

このシリーズは今日でお終い。

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9月中旬でしたが
上越少年剣道練成会と大会を二日間主管しました。

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大会規模を大きくしたので県外の強豪団体が増えました。
入賞者はほとんど県外勢です。

この大会、
県外の先生方との交流稽古ができるのも楽しみのひとつです。
腕自慢も多いです。

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作道範士の前週のアドバイスを念頭に
「構えで持っていくのではなく、心で覆う」
つもりで稽古してみましたが

構えてしまわず 先をかけて 自分を捨てること
がなんと難しいことでしょう・・・

そんな中
先日、作道範士からお葉書を頂いきました。
そこには
「先般の立合(範士vsカン)ですが・・・、
自らの構えの〜、相手が〜、打突〜、
〜することに徹する立ち合い求めてみてはいかがでしょうか。」
とありました。

心の在り様に関する口伝といったところでしょうか。
範士には深く感謝申し上げます。

分かる人には分かる内容でしょうが
もし、これができるようになったら
公開します。

公開できるようになったらいいな と思っています。

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今年の大会のお土産用の粗品のエコバックです。
好評です。
来年の大会参加をお待ちしています。
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2016年09月29日

一段の高みを目指す視点を持ち続けていることの大事2016.秋(その3)

館長備忘録 セカンドシーズン(42)
突き抜けることを祈念しています。

そのためには
日頃の稽古で、要求水準をどこに設定するかも重要です。

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8月7日〜10日まで沖縄に行ってきました。
沖縄に行くのは初めてでした。

沖縄教職員大会2016-1_512.jpg
第58回全国教職員剣道大会
日時:幣制年8月9日(火)
会場:沖縄県立武道館
選手:輝・学・快・栄・幹(全員の名前が一文字)
結果:団体戦ベスト8。快くんは、優秀選手賞!

ベスト8とはいうものの・・・
準々決勝(対 熊本)で
大将の私が1本勝ちで代表戦、
2本勝ちで準決勝進出という展開でした。
「よし、やったる!」と出ていって
かなり気持ちを込めていたものの
2本負け・・・・
つまり、私のせいでベスト8にしかなれなかったということです。
もし、勝っていれば、次は大阪チーム・・・
大阪はPL系か大阪体育大学系という豪華な布陣でした。
(大阪の大将は神埼君・・・)

さて、私が強く反省したことは
稽古での心がけが、いかに甘かったかを痛感したこと。

私の場合は
これからも大会にでるなら
普段から5分間で2本取ることを想定しての稽古をする必要があるということです。
2本勝ちして代表戦という必死な意識の大事2016、
ともいえるかな・・

新潟に帰ってきて、道場の子どもたちの剣道日誌を読んでいたら

ある子の剣道日誌の中に

選手の役割
先鋒:試合の流れをつくる
次鋒:絶対に勝たなければならない
中堅:自分が勝つか負けるかで勝負が決まる
副将:大将に勝ったままで回さなければならない
大将:最低でも引き分け以上にしなければならない
とありました。

大将は、最低でも引き分け以上にしなければならない・・・

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いっぱい食べました・・・
沖縄料理、好きかも。
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2016年09月24日

一段の高みを目指す視点を持ち続けていることの大事2016.秋(その2)

館長備忘録 セカンドシーズン(41)
突き抜けることを祈念しています。

そのため
久しぶりにサクド〜範士に気合を入れてもらいました。

平成28年9月7日、大阪体育大学夏合宿にて
会場:福井県立武道館

範士は急病で約1ヶ月も入院されていたらしい。
その病み上がり(?)の範士に稽古をいただきました。
作道範士、小久保範士、神崎総監督と連続でお願いしたら
お尻の筋肉がカチカチになり
完全に坐骨神経痛がぶり返しました。

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稽古中、講話中の語録を備忘します。
作道範士
・自分の立会の気迫と構えから技を出していく
・「勝負だ、来い」という気迫
・自分で自分を工夫する
・瞬間、瞬間の自己創造
・闘う人間の気持ち 今、こういう闘い方がしたい
・こういう剣道をやってみせるぞ、という思い
・大事な気持ちをどこに置いてきたのか
・点と線と面の研究
・点と線と面を自在に使って舞う

小久保範士
・小手は、目で面を取りに行き、左手を小手に放り込む

神崎総監督
・「捨てきる、打ち切る」とは、自分を捨てて打ちに行くこと
・残心:気持ちをここに残して二の太刀、三の太刀を出す
・詰まった稽古
・「さあ来い、打ってこい」と厳しく追い立てて、応じる。

個人的には
範士「お前、その構えでそのまま持っていって何とかしようとしとるやろ〜。
そうやなくて心で覆うんや。」
私「・・・???・・・。」
(なんとまた難しい課題を)
でも、これが
一段の高みを目指すための稽古の有り様かもしれません。

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小久保範士と神崎総監督の間に座らせていただきました。
私も座り位置だけは「いっちょまえ」です。

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また、お酒にも付き合っていただきました。
すごく飲んだ・・絶好調でした。
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2016年09月23日

一段の高みを目指す視点を持ち続けていることの大事2016.秋

館長備忘録 セカンドシーズン(40)
突き抜けることを祈念しています。

なのに、停滞していました・・・

「最近どうしましたか?」
「最近、(ブログの更新)さぼってるね。」
「更新がないから、私らも調子悪いです。」
FBでは、
「文章内に心の乱れが散見されます。」などなど
ご心配のお問い合わせもいただきながら
ちょうど2ヶ月ぶりの更新になってしまいました。

私のルーツである関西では、
遅刻したとか、何かを失敗した時に、
その言い訳っぽい第一声として、
相手から何か言われる前に
先んじて自分から言う言葉があるのですが
その一言で言い訳させていただきます。

「違うねん!」

8月の始まりから
新品の竹刀が折れ、
胴紐がちぎれ、
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研究室に戻ったらパソコンが壊れており
なんだか、いや〜な気分で8月が始まった。
ついでに、大会で行った沖縄ではiPad紛失した・・・

仕方がないので、
新しいパソコンを注文し
壊れたパソコンのハードディスクも入れ替え
自宅のパソコンはウインドウズ10に勝手に変わってから調子が悪いので初期化し
iPadも注文した・・・
8月のお盆以降は、
パソコン環境の設定で非生産的な作業に追われていました。

同時に

正体不明な心の落ち着きのなさと向き合っていた・・

その間、7月22日以降
東京遠征(国士舘中学校・習成館道場さん、子どもたちの全国大会)
上越夏季剣道講習会
全国教職員剣道大会 in 沖縄
地域貢献事業剣道大会 in 松本市
夏の剣道大会が色々・・
学生北信越大会
大阪体育大学合宿
県内交流稽古会
上越少年剣道大会の主管 といった行事がありました。
これらのことについては
一段の高みを目指しての視点から
色々と思い出しながら備忘していきたいと思います。

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7月23日、東京の習成館道場さんに子どもたちを連れてお邪魔しました。

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その折は、私と鞍馬流宗家の柴田館長とで
マニアックな剣道談義で
楽しいひと時を過ごさせていただきました。
そして、その時の二人の結論は
「この現状の延長上にブレイクスルーはない」
ということ・・・

最近の私の正体不明な心の落ち着きのなさは
この時から始まっていたのかもしれません。
「この現状をどのように打破すべきか」という問いに対して
答えを探していたのかもしれません。

この貴重な問いを与えてくださった柴田宗家に感謝申し上げます。

以下、習成館道場について備忘させていただきます。

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この習成館道場は
直参旗本出身の柴田衛守によって
明治12年(1879年)に創設された剣道場です。
習成館の名は、勝海舟の命名で、
海舟直筆の横額(戦災で焼失)が道場の奥に掲げてあったといいます。
以来、
この道場をふくめて四つの道場(四谷箪笥町、四谷塩町、四谷荒木町)を興しては潰し、
四谷左門町に習成館を興したのは明治19年、
現在の場所に道場が移転したのは大正7年、
そして、昭和20年の戦災で道場は焼失してしまいます。
それから苦節40年を経て、

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柴田鐵雄により、ようやく再興することになります。
新しい道場は、
地下1階で近代的施設のもと剣道と鞍馬流剣術の稽古が今日も行われています。
柴田家過去帳の最初に「柴田氏ハ本徳川家譜代ノ家柄 剣ヲ治メテ門ヲ立ツ 
当山草創ノ檀那タリ 以来四百有余歳堅ク同信ノ法流ヲ汲ム所ナリ」
と記載されています。
家康以来400年以上もこの四谷界隈で「剣ヲ治メテ門ヲ立ツ」
そして現在も活動中という道場は他にはありません。

とされています(http://www.shuseikan.com/)。

また、館長の柴田宗家によると
当館は、明治12年(1879年)に、勝海舟が「習成館」と命名した歴史ある剣道場です。
今日の数え切れない諸問題の多くは人災によるものです。
今こそ、「心の鍛錬、人間の心を作ること」が必要な時です。
勝海舟は、若い時に剣術と座禅で腹を練ったと言われています。
自我執着心を捨て、無我になり、
人の為、世の為に「求道精進する心」が大切なのではないでしょうか。
当道場は、現代剣道、鞍馬流剣術を通して、
剣の心を継承し、後世に伝えていくことが責務と考えております。
私自身、剣も人間性も未熟でありますが、
大勢の皆様のご指導、ご鞭撻を頂きながら、
武士道を志す人間として精進してまいりたいと存じます。

とあります。
一段の高みを目指す視点を持ち続けていることの大事 2016.秋
posted by カン at 12:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 剣道覚書

2016年05月29日

二刀について(その2)」2016

館長備忘録 セカンドシーズン(29)
突き抜けることを祈念しています。

そのためには、
色々なケースを工夫しなければならないのですが
安全面での配慮もほしいものです。

二刀についての備忘その2です。

今年の京都大会の時の朝稽古では
二刀遣いの先生が
大勢参加されていたような気がしていたのは私だけでしょうか?
8段に合格した二刀遣いの先生の影響もあるのでしょうか・・・

京都大会の朝稽古は参加者が多いので
武道センターは、芋を洗う程狭いスペースで
縦の動きに限定して皆さんが稽古しているのに
二刀遣いの先生方とそのお相手は立体的に竹刀を振り回すものだから
危なくって近くで稽古できませんでした。

狭い場所で
人が多い状況での稽古は、
安全面を配慮して、
二刀だろうが、一刀だろうが
縦の線の稽古だけだってば・・・
面返し胴のような横への竹刀操作は厳禁だよ。

先週は、
北信越の学生選手権が福井県で開催され
私は審判員で参加したのですが
大学生でも2名の二刀遣いの選手がいました。
個人戦なので
何名いたって構わないのですが
大学生ルールでは、
団体戦の場合は7人制なので
1チーム2名までと規定されています。

何故か?

以下のような経緯でご推察ください。

「現代の剣道では、
成年者は二刀流を公式試合で使うことが認められているが、
使用者の数は少ない。
昭和初期に学生の間で試合に勝つためだけに、
団体戦において
二刀流の選手を防御一辺倒の引き分け要員とする手段が横行したため、
一部の学生大会では二刀流を禁止するようになった。
太平洋戦争後に発足した全日本剣道連盟も、
戦前に倣って学生の二刀流を禁止したために、
二刀流を学ぶ者が非常に少なくなってしまった。
ただし、伝統が断絶するのを危惧する声もあり、
1992年(平成4年)に大学剣道では解禁された。」
参考:ウイキペデア、

二刀の竹刀の基準も紹介しましょう。

大刀
長さ:男女共通で114センチメートル以内
重さ:男性440グラム以上、女性400グラム以上
太さ:男性25ミリメートル以上、女性24ミリメートル以上

要は一刀の場合の中学生の竹刀基準です。

小刀
長さ:62センチメートル以内
重さ:男性280〜300グラム以上、女性250〜280グラム以上
太さ:男性24ミリメートル以上、女性24ミリメートル以上

となっています。

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北信越女子剣道選手権、マヤちゃん優勝!
もう4年生です。
4年間で、優勝2回、2位1回、3位1回の立派な成績です。
おめでとう。

posted by カン at 06:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 剣道覚書

2016年05月28日

二刀について2016

館長備忘録 セカンドシーズン(28)
突き抜けることを祈念しています。

そのためには、色々な方からも学ばなければなりません。
色々なケースもよくよく工夫すべし です。

このたびの京都の8段審査で、
二刀遣いの先生が合格されました。
おめでとうございました。
二次審査では、
姿勢の整った面や小手、返し胴などを何本も鮮やかに決められておられました。
お相手の方は、二刀との稽古経験が少ないのか
なんとも言えない「戸惑った感」が漂う立ち合いになっていたのが印象的でした。

せっかくなので、二刀について備忘しようかな。

一般に、右手に大刀、左手に小刀で構える遣い方を「正二刀」、
逆に、左手に大刀、右手に小刀で構える遣い方を「逆二刀」と呼びます。
いずれの場合でも、足構えは自由です。
さらに、どちらの足から踏み込んでも構いません。
この両手・両足の自由度が二刀の強さや防御力の秘密とも言えます。

鍔競り合いでは
大刀と小刀をクロスしなければならないのですが、
この際に小刀を必ず大刀の外側に組むようにします。
全剣連の二刀の要点では以下のように記載されています。
「二刀のつば競り合いは、
小刀を下(相手側)に、大刀を上(自分側)とし、
二刀を交差する形で指導する。」

一刀と対戦する際の公平さの意味合いからのようです。
小刀を自分側にして交差すると、
その小刀で相手の面や小手が簡単に打ててしまうからです。
(それやられると、小刀の打突はやたらと痛いので、とても不快です・・)

また、試合者が二刀を使用する場合の礼式は次の要領で行います。
1.小刀および大刀を共に提げ刀する。
2.構えるときは、最初に右手で左手に持つ竹刀を抜いて左手に 持ち替え、次に右手に持つ刀を構える。
3.納めるときは、最初に右手に持った竹刀を納め、次に左手に持った 竹刀を右手に持ち替え、納める。
4.その他は一刀の場合の要領に準じて行う。

でも、
上記のような鍔競り合いや蹲踞の作法を守らなかったとしても
指導の対象にはなるものの、反則としては規定されていません。

ただし、鍔競り合いの場合は、
「正しく鍔競り合いをしようとしていない」
と判定されれば反則の適応も可能です・・

まぁ、8段受験中の先生は
受験のことを考えれば、普段の稽古のお相手として、
二刀遣いの先生にお願いすることは少ないでしょうから
今回の8段審査で、
お相手の先生が戸惑っていたのも無理ないことなのかもしれません・・・

上越の我が朝稽古メンバーは
二刀遣いの最強戦士マモル爺に鍛えられていますので
二刀攻略法にも長けている人が多いのではないでしょうか。
アラカワ譲などは、
以前の昇段審査で二刀の方と対戦し、
滅多打ちして6段に合格したものです。
マモル先生効果です・・

キャプチャ_512.jpg
最強戦士マモル先生
高齢剣の全国大会でも活躍中です・・・

私の場合は、
30歳代の頃のアキレス腱断裂のリハビリ期間中に
恩師の今井範士から二刀を習い
しばらくの期間、稽古や試合で用いていたこともありました。
筑波大学の合宿に参加した時にも、
世界チャンピオンになったこともある某先輩に二刀で挑んでみたところ
またたくまに2本先取した記憶があります。
でも、某先輩、よほど悔しかったのか、
翌日の稽古で再戦を申し出られ、
コテンパンに逆襲されてしまった楽しい思い出もあります。
つまり、研究すれば攻略は比較的容易ということです。

突き抜けるためには
色々なケースもよくよく工夫すべし だな。

久しぶりの更新でした。
少しずつ書き溜めてはいるのですが
忙しくて余裕がありませんでした。
posted by カン at 19:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 剣道覚書

2016年05月04日

京都滞在中2016(その2)

館長備忘録 セカンドシーズン(26)
突き抜けることを祈念しています。

そのために、
京都で三昧に入っていますが、なかなか・・・・

朝稽古二日目
稽古内容に、自分の悪いところばかりが出ている気がします。
何とか軌道修正できないかと
お昼過ぎの武道センターで、タニクジラ8段に特訓してもらいました。
その流れに乗れたのか、
午後の自分の立会いでは
面がバキッと決まって、今年の演武は一本勝ち。
少し、嬉しい。

でも、右股関節と両脚裏に坐骨神経痛が発症したので
大事をとって
この日の後半の稽古は見取り稽古となりました・・・

今日頂いた助言
・緩急の使い分け
・緩急の配分を自分で作り上げる。
・左拳を一直線にぶつけて打突を爆発させる。
・予測をする。そしてその予測が外れたときの立て直しを早くするため、
予測が外れたときの対応方法もセットでプログラミングしておく。

今年の課題できたな。
posted by カン at 17:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 剣道覚書

2016年05月03日

京都滞在中2016

館長備忘録 セカンドシーズン(25)
突き抜けることを祈念しています。

そのために、
ブレイク・スルーした人たちが大勢集まる京都で修行しています。

29日、高田修道館OBの市川君の結婚式で東京
警○庁第○機動○、恐るべし飲み方・・・

30日、7段審査応援 
アラカワ嬢、突破成らず、でも内容は良かった。
夜は、負のオーラ満載のアラカワ嬢と串かつ・焼き鳥の爆食

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1日、8段審査で見取り稽古

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2日、8段審査受験 突破成らず・・

3日、朝稽古 
(稽古の帰り道で高田修道館レディースのトシコ様と魚沼シミズ嬢に遭遇・・)

すでにこの二日間で、貴重な助言をいただきました。
・自分の型を作り上げるという今更ながらの気づき。
・最後のところで捨てきれない自分がいるという気づき。
・(もう年齢的にも)技遣いを纏め上げる。複雑なことをやろうとしない。
・気負いが強いと、つい大きくあるいは強く詰めてしまうが、小さく詰める。
・これ以上は詰められないところまでいっても、さらに気持ちで詰める。
・詰めながら、「さらす」
・自分は小さく、お相手には大きく詰めさせる。
・面返し胴を待っているお相手に対する対処法(by 秋田の亮ちゃん8段)

収穫あり、だな・・・
posted by カン at 10:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 剣道覚書

2016年04月08日

新学期がはじまりました2016

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4月、新学期が始まりました。

館長備忘録 セカンドシーズン(19)
突き抜けることを祈念しています。

そのためには、先生方のご意見も拝聴したいと思います。

これも、審査員の目ということでしょうか。
月刊「剣窓」(平成28年1月1日)
寸評(亀井範士)より。
・・・(前略)・・・、いざ立会いが始まれば、
試験であるがゆえに硬くなり、
体や腕に力が入り、
相手を切るべき竹刀の物打ちに力が入らず、
拳の部分で相手を切っているように感じました。
相手を打突したとしても逆に評価の下がる打ちが多かった気がします。
また、ほとんどの人が
開始の合図と同時に発声し、
しばらくして面を打つか胴を抜くパターンが
かなり見受けられました。
考えてみてください。
発声も打突も出すべき機会があるはずです。
こうしなければならない、こうしたら駄目だという決まりはありません。
そこにそれぞれの個性があって良いのではないでしょうか。
その他、初太刀の鋭さや強さ、スピードを欠き、
尚且つ無駄な余勢が多く見られました。
今回、不合格になった人、或いは上の段を目指す人に対しての私のアドバイスは、
日頃の稽古で基本の面打ちを重要視して実践することをお勧めします。
注意点としては、
一足一刀の間合いに拘わらず、近間でも構いませんので、
必ず継ぎ足をせず打突してください。
また、打突した時の体幹の備えを充分にし、
打ち切ることや、打突後のすり足を素早く長めにやり、
足の強化に努めてください。
互角稽古中心の稽古ではなく、
切り返し、打ち込み、掛り稽古を中心とした稽古に変えたらいかがでしょうか。
終わりに、今後は、審査員や観衆の心に響く剣道、
それは物真似でなく特徴のある自分の剣道を作り上げることではないでしょうか。
・・(後略)・・。

基礎訓練の大事です・・・
posted by カン at 10:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 剣道覚書

2016年03月16日

「受験者講習会2016 in 新潟」がありました

館長備忘録 セカンドシーズン(16)
突き抜けることを祈念しています

新潟県の高段者受験者講習会2016がありました。

日時:平成28年3月13日
会場:新潟市鳥屋野潟体育館
講師:岩立三郎 範士

覚え書き
・10歳若い剣道(元気さのことです)で攻め、気を前面に出し、
4人の中で目立つことの大事
・(体が)反る、(前に体重が)かかる、(体勢が)浮き立つ、(体が)沈む、
(姿が)垂直にならないことの大事
・竹刀を強く握ってしまうと悪し
・「〜かもしれない」という心を捨てることの大事
・「左手」「左足」は見られてますよ
・相手が「見たとき」に打つの大事
・面返し胴の体さばきの大事

さて、お立合い・・・・・

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久しぶりに面
腰と肩が最悪な割にはパワーラインが出てきました。
この局面で打っていないといけません。
もう少しだな・・

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久しぶりに面(その2)
都合のいいとこ撮りですみません・・

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久しぶりに面(その3)

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久しぶりに面(その4)

あとは、面返し胴を打たれないことの大事 かな。
posted by カン at 08:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 剣道覚書

2016年02月24日

守の吟味の大事2016

館長備忘録 セカンドシーズン(11)
突き抜けることを祈念しています。
守破離における破から離です。
そのためには、
守の吟味の大事、はいうまでもありません。

守の吟味のための、
「型」と「形」稽古の大事、です。

月刊「剣窓」(平成28年1月1日)での佐藤成明範士による寸評を備忘します。
・・前略・・
残念ながら不合格者が出てしまいましたが
部分的な誤りがあったわけではありません。
これまでの形に対する取り組みに問題があったのではないかと思われます。
今回の受験者が多く示した再吟味して欲しい幾つかの事項をここに列挙します。
1.立礼:上座への礼・立会相互の礼
2.木刀の持ち方と五つの構え
3.2本目:打太刀の右小手打ちの位置は
4.3本目:打太刀の突く位置(方向)と刃先の方向は
5.4本目:仕太刀、脇構えの剣先の位置および刃先の方向、相打ちで切り結んだ高さは
6.5本目:打太刀の正面打ちの切り下げる位置は
7.6本目:仕太刀、打太刀の上段の振りかぶりに対する中段からの攻めの剣先の方向は
8.7本目:気当たりの際の双方の刃先の方向および剣先の高さは
9.小太刀:中段半身の構えは
10.小太刀2本目:打太刀の刀を制し入り身になろうとするところは
11.小太刀3本目:胴に打ってくる刀を「すり流す」とは
12.小太刀の構えの左手の在り方は

ということです。
よくよく吟味あるべしといったところでしょうか・・
posted by カン at 12:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 剣道覚書

2016年02月17日

若者の面2016

館長備忘録 セカンドシーズン(9)
突き抜けることを祈念しています。

なのに、先週末に群馬で
痛めた肩で無理して稽古したら
痛みがぶり返してしまいました・・・・

なので
恩師との思い出の面に続いて、
若者の「面打ち」も研究してみましょう。

私のゼミ院生であるチーキクは
「面打ちの指導法」を大学院の研究テーマに選んで修士論文を書きました。
色々なアイデアを基に、自分自身の体も実験材料に実践していたら
2年間で、中々に「高速な面」が打てるようになりました。
というより、
大学時代は無自覚に行っていた動作が意識化されて
面打突の動作局面の意味が解るようになり
自分の面打ちの再現性が高まったようです。

論より証拠・・

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これ、出頭面です。
左ひざの抜重と前足の送り出しを先取りしたパワーポジション(構え)から
一気にパワーラインに乗った空中姿勢が形成されています。
(この時の左ひざと股関節の使い方は「秘伝」です。へへ)
(左手の収まりは、これからの彼の課題ですが・・)

これが、一応、試合強い的な若者の面と言えるでしょう。

ちなみに
ツクバのタケノウチ君の場合は、
もっと伸びてきて、
打突が外れても
踏み込み時の「音」で決めてしまいます。

今日はここまで。
















posted by カン at 16:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 剣道覚書