2017年04月08日

そういうことなのかもしれません2017

館長備忘録 セカンドシーズン(63)

突き抜けることを祈念しています。
そのためには

死ぬまで修行といいますが、
そういうことなのかもしれません。

居合の草間範士の講話からの覚書です。

居合は刀法と操法と心法で成り立っている。
だから力や速さに頼る考え方を変える必要がある。
刀法:刀を使うためには刃筋があり、刃並みがある。
操法:刀はこういう使い方をしたらよく切れる、こうやっても切れる。
でも、それをこういう風に使います、ああいう風に使いますという操法を覚えると、
それが「動作」になってきます。
それから、
それを「真剣勝負の心境で『行ずる』心がけが大切」 
自分の中のもう一人の自分が
「それはこうする、こうしなければならない」と
指示しながら理法を勉強していくのが本来の姿。

迫力がありながら正確であり、
かつ「いいね」と思わせるような居合
でないと最後まで勝ち残ることはできません。

技は時間をかければ誰でもうまくなります。
ただ、人それぞれで上手くなる早さが違います。
早くうまくなる人、ゆっくりしかうまくなれない人、
いろいろですが必ずうまくなります。
途中で諦めてしまったら上手くなれないまま終わってしまいます。
死ぬまで修行といいますが、
そういうことなのかもしれません。

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2016年06月16日

「思い」を切る2016

館長備忘録 セカンドシーズン(32)
突き抜けることを祈念しています。

そのためにも、
「強い思い」で切り落とさなければいけません。

平成28年度新潟県剣道連盟居合道部での
第1回講習会の時の講話です。
頂いた講話集を拝見していて感銘を受けたので備忘します。
講師は、草間ジュンイチ範士ですが
草間流居合の境地が伺われて、
居合道だけでなく剣道人にもとても参考になるはずです。

「切る」、何を切る?
皆さんは、(試合では)必ず勝つという強い気持ちで、
では、何を切りますか?(切っていますか?)

私は「自分の思い」を切っています。
「こうでしょう!」といって思い切ってやることが
とても大切です。

「思い」を強く持ってください。
「必ず自分は勝つ!」という思いを一年間、目標に立ててください。
昇段審査を受ける人、試合に出る人、そういう人は
「必ず自分は合格する!」、「自分は勝つ!」
という強い思いが無い限り、
人は簡単に認めてはくれません。
思いが強ければ強いほど、人は感動します。
しっかりと心丈夫になって、
絶対に勝つんだという意識を腹に据えて刀を差してください。
刀を帯びた瞬間から
「勝負!」と心の中で叫んで出ていけるようになってください。
「自分が必ず勝つ」という思いを強く、強く、強く心に秘めて、
その思いが形に表れるように今年一年を頑張ってください。
By ジュンイチ範士


「心法としての切り落とし」 だな・・
(「思い」と「欲」は別物だよ。)
「こうでしょう!」と切り落とし・・・
by カン
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2016年03月02日

仮想敵2016

館長備忘録 セカンドシーズン(13)
突き抜けることを祈念しています。

「仮想敵」

この2年間、居合のことでずっと悩んでいました。
腰が悪くなって稽古ができないという問題はあったけれど
それは別にして
何を稽古すれば良いのかをわからなくなっていました。
自分に何が欠けているのかをずっと考えていました。

昇段や大会出場という欲は捨てて
武道家として淡々と行ずる中で、
何を課題に置くべきか・・

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先日の柏崎剣道形大会で
恒例の居合道の集団演武を拝見していて
アッと気づいたのは

「仮想敵」

私の居合には仮想敵がいませんでした。
いたつもり、見えてるつもりの嘘居合でした。

こんなことに気付くのに、2年もかかってしまいましたが
稽古の課題が見つかって嬉しく思っています。



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2014年10月20日

居合道特別講習会2014 in 新潟 がありました

居合道特別講習会2014がありました

長岡支部のS先生のご要望にお応えし、
久しぶりに居合道覚書。
S先生、ご丁寧にご挨拶いただき、ありがとうございました。

日時:平成26年10月19日(日)9:30〜16:00
会場:柏崎市荒浜コミュニティセンター
講師:草間ジュンイチ範士8段
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対象者:新潟県選手候補、強化指定選手、昇段審査受験予定者等
 この日も私は実技はパスして見取り稽古・・・
 実技に参加できないのが悔しくてたまりません。

しかし、いつもながら、
草間範士の段階的指導と示範は流石でした・・・


とにかく、この日のメモからの覚書
・携刀姿勢、刀45度の会得。
・礼法、所作事は「丁寧に」「静かに」を心がけ「早く」行なう。「ゆっくり」ではない。
・「手掛け」は、呼吸をはかり、対敵が「アレ!」っと思った瞬間に静かに手をかける。
・刀法は左手操作。左手を上げる意識。刀を持ち上げるのではなく、柄頭を上げる感覚。
・「見て」切るの大事。明確に見ること。
(参考:初伝「見て切る」、中伝「見たところを切る」、奥伝「見たら切っている」)
・手の内:掌中で遊ばせるが、指は開かない。持ち替え、握り直しはしない。
・居合は「手の内」。刀のコントロール、刀に使われないこと。
・5本の演武では、古流2本は「滑らかに」行なう、呼吸法を使うこと。「ただやっている」だけではダメ。
・抜き付けはきっちりと決める。剣先をたるませない。相手を押さえる圧力。審査員、審判員の着眼点でもある。
・連盟居合の「袈裟に振り下す」と古流の「血振り」の感覚は異なる。技術も異なる。

その他、講習に参加された方は、個々にアドバイスも頂いたことと思います。
ご尚武、祈念申し上げます。

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この日、柏崎の海は稽古日和の快晴でした。
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2014年06月24日

居合道特別講習会2014がありました

平成26年度第1回居合道特別講習会がありました。

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朝から良い天気で暑くなりそうな予感のする朝でした。

日時:平成26年6月21日、22日
会場:聖籠町総合体育館
講師:範士 岸本千尋 先生

私は翌日に剣道昇段審査会の審査委員の用事があったので
21日のみの参加でした。

まず、講話では
着装、立位姿勢、身構え、試合の心得、審査の心得などについて
約30分間のお話がありました。
これは、立位・気を付け姿勢のままでの講話でした。
(「立ち稽古」の意味もあったのでしょうか・・・)
私は入退場時の携刀姿勢で立ってしまったので
今更、姿勢を変えるわけにもいかず
(範士が時折、我々の姿勢や足幅に目線を送るので・・・)
刀を保持していた左腕が筋疲労でパンパンになってしまいました。
ついでに、脊柱管狭窄症の痺れが足にひろがり始め、
この日は「これで終わったなぁ」感で一杯となってしまいました。

実技講習
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技全般についての留意点として
・足幅:足幅1足半
・呼吸:丹田呼吸と腹圧の意識化
・正体(せいたい)の大事、
「正対」ではなく意図的に「正体」を使っています。
また「正体」出来るためには「足幅1足半」が殊の外に重要であるとのことでした。

私は、連盟居合一本目、二本目の講習中に足の痺れが限界に来てギブアップ。
後は、記録と見学に努めました。

この日は、時間が足りなくなって
技の講習は6本目まで
以下は、その覚え書きです。
特に3本目に多くの時間が費やされました。
・簡単に向かない、回らない(2本目も)
・早い技は、残心をたっぷりと
(残心が早いと技に引っ張られているように見える)
・手掛け、抜きあげは限界まで脇を締めたまま(他の技も同じ)
・完全に坐らない(尻を浮かせておく)
・「後の先」で応じる速さ
・鍔元で切る。柄に指を浅くかけると剣先が伸びる
・「切」の強さは、左足の引きで出す

4本目
・鞘引きの時は、胸を開くように
・納刀の際の絞り込みでは緊張感が必要

5本目
・「吐いて切って、吐いて切る」と体が上下動しなくなる

6本目
・仮想敵を順に遠くに想定する
・前膝が被ると切が弱くなる、重心は真ん中
・「踏み替え」と「踏み込み」の大事
(「踏み替え」は技を伴わない時の体転換、「踏み込み」は母子球荷重で限界まで体を捩じり、
その後に踏み替えて踏み込む意識:攻めが出る)

このように纏めてみると
居合の技すべてに必要な共通の要点が見えてくる気がします。
これをご覧になっている方々の参考になれば幸甚です。

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奥ではK範士が鏡の前で独り稽古をされていました・・・
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2014年01月16日

光明館道場初稽古会2014がありました

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高田城公園の散歩道も真っ白です。

前日から猛烈な寒波で積雪もありましたが
草間範士が主催する光明館道場の新年発稽古会がありました。

日時:平成26年1月12日(日)9:00-16:00
会場:三条市体育文化センター剣道場

参加者は、新潟県内のみならず
長野県や富山県からも多数参加されての盛大な稽古会です。

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草間範士から、普段はお聞きできない
古流の技のエッセンスを講習いただけるのが魅力です。
講習生が技の稽古を何度も繰り返すというよりは
講習時間の大半が、範士の講話と示範で占められています。
いつ拝見しても、
ほれぼれする、すごい示範を示される先生です・・・・

私は腰の大事をとって
見学だけの参加で、ビデオ撮影をお許しいただきました。
講習内容が豊富なので
記録させていただけるのは
ありがたいことです。

(DVDに焼きだしたら1枚分に収まらず、3枚分割になってしまいました)

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午前中は、夢想神伝流の奥伝立技の講習、
午後は、全剣連居合、中伝、中伝早抜き、初伝と続き
最後は、段別の集団演武で締めくくられました。

私の記憶には
奥伝:その太刀筋とその際の手の内
中伝:居合膝の座り方と立ち上がり方
全剣連居合:剣先が下がらない手の内、出て切る の大事
がとても印象に残りました。

早く腰が良くなって、
思う存分稽古できるようになりたいなぁ・・・

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これは、初伝をグループ学習している光景

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2013年09月24日

居合道の特別講習会2013がありました

日時:平成25年9月21日(土)・22日(日)
会場:新潟県聖籠町総合体育館
講師:岸本範士

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新潟県ではお馴染みとなった岸本範士をお招きしての特別講習会がありました。
私は、二日間参加できました。
中身の濃い二日間でした。

範士は、腕、肩、膝を壊しておられ、
現在は示範ができません。
でも、範士曰く、
「40年も50年も自分が工夫して身に付けたものを今までは教えたくなかったんだけど、今となっては、隠していても仕方がないので、ドンドン教えちゃう」
ということで、

今回の講習会の特別サービスは
範士の「手の内の変化」!

何度も何度も、
範士がどのように手の内を変化させて運剣しているかを
丁寧に見せていただきました。

そして以下が二日間の覚書

呼吸法(丹田呼吸)
・逆腹式で下腹部にグングンと圧を加える。
・刀を抜くとき息を吐き出しながら、切るときは息を吐きながら、吐き終わったときに臍から下をグッと締める。
・下腹部に力を入れることによって主軸ができるので、業が楽になる。
・「すべての業を呼吸に乗せて行う」ことができるようにする。
・最後の立ち上がり:最後の息の吐き方で調整。
・呼吸によって腹圧をどんどん高めながらおこなう

座技
・両膝が着いたら息を吐き始める
・吐き終わったときに、手を膝におく
・全部吐いたら、新たに吸う、技は腹八分で始める
・吸うときの吐くときも、臍から下をふくらませる。
・業は一息で
・業を出すとき(技のポイント)、必ず息を吐くこと
・踵に尻を付けない。

立ち技
1本目
・呼吸法を意識して行う。

2本目
・左膝の真後ろに左足を。

3本目
・正座は踵と尻を少し離して下腹に力を入れて(ぎゅっと締め上げて)抜き上げる。
・両足のつま先は一直線上、角度はあまり気にしない。
・後の先
・目付けは切り下ろしの剣先を目で遅れて追う。
・受け流しは鍔元で切る

4本目
・柄に手をかけてから下腹に力を入れて起き上がる。
・立て膝から右足親指を床に、左腿をしぼって立て膝に。
・左足を真後ろにもどすこと。

5本目
・浅く手をかけて切り上げる、確実な鞘もどし。
・抜き上げと切り下ろしの刃筋は同じ。

6本目
・前後の敵は、我の正中線を中心軸とした一直線上。

7本目
・正面の敵の間合いは遠いと考える。
・正面への敵へ向かうときの体さばき。

8本目
・後ろの敵を突く時の刃の向き。

9本目
・左足を大きく引く。
・さし足。
・残心の左足も大きく引く。
・血振りでは、鯉口を先に握って、下腹部に力を入れる。
・両足を直線状に重ねない。

10本目
・「脇構えになりつつ」を正確に。
・最後の敵に向かう時の左足のさばき。

11本目
・さしなりに抜く受け流し。
・一刀目の一拍子。
・送り足(後ろ足で蹴る)
・腰腹部を切るとき、蹴り足を強く、刃筋を通して、切った刀が流れないように
・腰腹部を切るときの刃筋、切り払った際の返しを正確に。

12本目
・正中線上への抜き上げと右拳の位置。
・さがった分だけ出る。

その他(練訓内容の覚書)
・血振るいは峰筋を通す
・手の内の変化(浅く握る大事)
・四股訓練と同時に行う手の内の鍛錬
・呼吸法の大事。
・息継ぎ。
・足さばき:前足が止め足にならないこと
・後ろ脚の正確な位置と方向
・足の内側の幅は床板2枚分(腰が正体する)
・切り下ろしの際の左拳の位置(座技と立ち技では異なる)
・指の締め方の順序は小指から。
・刀の下に入る
・「正体」と「正対」の違い

濃い二日間でした。
夜、私は新潟市に宿泊し、
上越支部のI先生とご一緒し、
居酒屋の飲み放題コースを堪能してきました。

我ながら、よく飲む・・・・
posted by カン at 23:07| Comment(2) | TrackBack(0) | 居合道覚書

2013年06月18日

地区居合道講習会 in 北海道2013年

北海道まで居合に行ってきました。
(忙しいのにねェ)
会場:北海道札幌市

6月14日(金)
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昇段審査会・・・・
多くを語らず・・・・

勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし
(常静子剣談、松浦静山著)

松浦 清(まつら きよし)は、江戸時代中・後期の大名。肥前国平戸藩(長崎県)の第9代藩主。号は静山。この号を合わせ、一般には「松浦静山」の呼び名が通っている。隠居後に執筆した江戸時代後期を代表する随筆集『甲子夜話』で著名である。大名ながら心形刀流剣術の達人であったことでも知られる。 生年月日: 1760年死没: 1841年

道を貴び術を知れば心勇ならずと雖(いえど)も必ず勝つ。
道に背き術に違えば必ず負く。
(道を守れば不思議に勝ち、道に背けば必ず負けるという心理・術理の妙を教えている)
ということです(ウィキペディア) 。

夜の反省会では、
草間範士より、気と呼吸の不足をご指導いただきました。
哲学的です・・・・

6月15日(土)・16日b(日)
居合道地区講習会
朝から夕刻まで、居合道講習でした。
私の班は、先般の東北日本大会の時と同様に
熊本Y範士。

覚書は、
・全方位に反作用をかける
・送り足歩行、母指球での体転換、着座の要点
・眼―顔―腰−足(膝)−手(右ひじ)
・無刀と有刀の稽古で自分の居合の現状をすり合わせ
・序破急の中の序破急、序の中の序破急、破の中の序破急、急の中の序破急。
・抜き打ち、鞘引き、左腰、鞘引き、鞘引きの延長上に抜き打ち
・やりきる!、立ちきる、上げきる。
・技を大きく使うコツ
・初動の気配をどのように消すか。
・膕の僅かな屈曲、伸展、左腰の押し、右ひざの進め。
・手ではなく肘を使う
・肩にあごを乗せる(半身、一重身、体転換)
・両手範囲の制空権を逸脱して、無理、無駄、無法をしない。
・足幅は肩幅基準、残心のときは一足分の広がりは許容範囲。

先日の備忘と同様なものもあれば、新しいものもありました。

猛烈な疲労感を感じながら、20:00に上越着。

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滞在中は札幌祭り

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神輿が市内を練り歩き

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浴衣の女性があちこちに

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私はススキノの夜に想いを残すことないように
烏賊、、鳥、アスパラ等等と地酒
posted by カン at 22:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 居合道覚書

2013年06月03日

新潟県居合道第1回特別講習会2013がありました

日時:平成25年6月1日(土)・2日(日)
会場:柏崎市荒浜コミュニティーセンター
指導講師:草間範士、大津教士、品田教士の新潟県8段メンバーでした。

1日目は、私は全国附属学校連絡協議会に
附属中学の校長として東京まで出張していたので
2日目だけの参加でした。

聞くところによると
1日目は徹底的な「切りおろし」の指導が延々と続いたらしい・・・
2日目は、全剣連居合12本の指導でしたが
切りおろしと体さばきに関する要点を強調された点が印象的でした。

それにしても、草間範士の示範・・・
豪快な切り下しや立ち技での稲妻のような切り付けを何度も何度も示範してくださり、
圧巻でした・・・

この日印象的だったことを備忘します。
この日は、示範が多かったので、
文章化しにくい内容が多かったようです。

1本目
・抜き付けた後の振りかぶりまでの間と切りおろしとの緩急
2本目
・後ろの敵を覗かない、見ながら回る
3本目
・右足引き付け(ス〜)、左足後方捌き(スパッ)
・袈裟に切り下ろした際の剣先の位置:11時、上体:11時と12時の間
・残心の目付の位置の許容範囲
4本目
・前の敵を押しやりながら、後ろの敵を見る
5本目
・切り上げ、切り下しは剣先を放り投げる感覚
・上体は正対、腰のねじれを使わない
6本目
・手の内を変える
7本目
・抜き付けと体さばきの妙
8本目
・鞘引きで抜ける
・二人目を見ながら振り返る
9本目
・血振りの右手の高さは左手の高さより上
10本目
・見て切る
・正確な体転換
11本目
・受け流しに振りかぶりながら1太刀目までは1拍子
・すべて切りつける
12本目
・鞘引きで抜く
・切り落とす

その他
・気分を早くつくる(最初の礼法)
・立ち技の切り下ろしの際は二等辺三角形を前へ変形させた体勢

以上
posted by カン at 19:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 居合道覚書

2013年03月15日

柏崎居合道合宿研修会2013がありました

最近備忘が遅れている・・・

第15回柏崎居合道合宿研修会に行ってきました。
二日間の合宿だったのですが
私は前日に国体予選の審判員の仕事があったので
二日目だけの参加でした。

日時:平成25年3月9日・10日
会場:柏崎市武道館
主任講師:草間ジュンイチ範士8段
講師:品田峯雄教士8段、他県内外の教士7段
参加者:9日 56名
    10日 62名

9:00 全剣連居合講習(草間範士)
10:30 模擬演武と講評(7段講師)
13:00 段別演武
14:00 1時間立ちきり稽古(全剣連居合―大森流の繰り返し)
15:00 閉講式
というスケジュールで行われ
午前中の模擬演武では
草間範士と品田教士からご指導を頂くことができました。
(草間範士から具体的なアドバイスを頂けたのは、4年ぶりでした。)

私の課題は、
品田教士
・切りおろしの左手首の緩みと位置(初発刀)
・足の踏みかえ時の重心の上下動(初発刀、勢中刀)
・血振るいの際の左手の添え手(初発刀)
・水平の血振るいの位置(立ち技)
・四方切の改善
草間範士
・錬りが足りない
(技は各パーツの組み合わせではない)
 (剣道の連続技の感覚)
・正面を見ない(目の動きで敵が倒れたことを示す)
・残心をしっかり行ってから、見て、切る。
・差し足をしないこと(立ち技)
・鞘引き、腰正体(立ち技)
ということでした。有意義でした。
ありがとうございました。

午後は、1時間立ちきり稽古の元立をさせていただき
緩急、脱力の必要性を感じることができました。

しかし、柏崎で例年、お昼に振舞われる「トン汁」は
本当に美味い!!
(タガワさん、ごちそう様)

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この日、天候は大荒れ。
寒い一日でした。
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2012年09月20日

久しぶりに居合道覚書

連休の海.jpg
連休中の海
秋も近いのでススキが出ているわりには猛烈な猛暑

先週の連休期間を含めて、あっちこっちで居合の稽古会などに顔出したので
覚書をしたためた。

せっかくなので備忘します。
指導くださったのは、草間範士、大津教士、品田教士の新潟県8段メンバーです。
3名分一緒にまとめます。

1本目
・鞘引きの大事
2本目
・振り返りの際の前足と上体の捻じれと解放を使う
3本目
・血流し:大きく前へ、左手の内の工夫
・袈裟に切り下ろした際の剣先の位置を厳密に
4本目
・左手のみで突く意識
・左ひざに乗る、90度の大事
5本目
・左足荷重の鞘離れ
・鞘戻しの工夫
・右手の右肩上方を正確に
6本目
・切る-突くまでを一連の流れで
・遠くを切る:送り足の工夫
・振り返りの際の前足と上体の捻じれと解放を使う
7本目
・切る場所をはっきり強く見て切る:緩急と刀が変化する
8本目
・鞘離れに注意:横手返し
9本目
・抜きうちで足を大きく引くと右手の高さが腰の高さで安定する
10本目
・鞘離れと同時に乳の高さ:体から離さない
・脇構えになりつつ転換する際は、前足と上体の捻じれと解放を使う
11本目
・1太刀目までは1拍子
12本目
・1歩目は完全に切りつけをあます位置まで大きく引く

その他
・気分を早くつくる
・呼吸に乗って動く
・立ち技の切り下ろしは抑えつける感覚
・つま先転換
・正体
・血振りで右ひじを伸ばす
・切り下ろしで左手を体から離しすぎない
・長呼気呼吸法の大事
・手が長い人は大きく切ること
・上段の残心の位を重厚に
・宿題:「受け流し」「体勢と姿勢」

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伝達講習会のモデルは今年の全日本出場予定の選手が務めました

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若手5段選手の演武
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2011年11月23日

19日 経験を食べる竜

居合道審査当日。

東京も朝から雨・・・
(この雨は午後から夕刻以降まで豪雨と暴風に)

9時:江戸川スポーツセンター着
サブ道場で、稽古を約1時間程度。

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受験に来られていた全日本チャンピオンも稽古されていたので、
その横であつかましく間や呼吸を真似ながら稽古させていただいた。
確かに自分とは間も呼吸もぜんぜん違うし、
とにかく切り下ろしの迫力が私と雲泥の差・・
勉強になった・・・。

会場では
受験に来られていた福島の南相馬のY田さん(剣道7段)にお会いできたので
ご挨拶と南相馬の近況などを伺う。

相馬といえば
今回来日されていたブータンからのお二人は
質素でつつましく、そして聡明な美男美女だった。
そして、
ワンチュク国王(31歳:王妃は21歳だって・・・)が福島県の相馬市の小学生に語りかけた
「皆さんの中に人格という竜がいます。年をとって経験を積むほど竜は大きくなり強くなります。」
といった趣旨のお話には感銘した。

竜はブータン国のシンボルで国旗にも描かれているらしいが
この竜は、人の「経験」という餌を食べて大きくなり、
経験が十分となったとき、
その人の身に「人格」という竜として表れると考えていいのだろう。
十分な「経験」を食べることができなかった竜は成長もできないということだ・・・
この度の国賓のお二人は本当に好印象だった。

審査開始

居合い東京審査.jpg
私は4組目。
1組目4名・・・なんと全日本優勝経験者2名、上位入賞常連者1名・・
審査会の1組目がこのメンバーでは
審査員に印象が強烈すぎて(3名合格)、
後の組がどうしても見劣りしてしまう危惧がある。
受験者にとっても、2組目、3組目の方々は1組目の演武に引っ張られたのか、
振りに力みや足裁きにブレが見られた(合格者1名のみ)。
この方達、サブ道場での稽古を拝見したときは立派な内容だったので気の毒だ・・・

私の前日からの「あがり」は極限に達して
心臓が飛び出しそうになったけど、
今の全てを「良し」と飲み込んで演武「開始」。
私、呼吸にのみ専心し、パワー全開・・・
(まだ、「位」という竜が育ってないから、持ってるもので勝負するしかなかったのよ)。
稽古時のようには出来た感が残ったので、自分なりには一応は満足。

結果、

「不合格」・・・

まぁ、仕方ないね。
悔しくってしかたないけど・・・
この経験を「竜」は食べてくれるでしょうか・・・

帰路は柏崎シナケンさん、草間範士と一緒に大手町まで
範士:「1組目がすごかったから大変だったね。次頑張ってね。」だって・・

その後、
地下鉄の階段が暴風雨の影響でびしょぬれだったせいか、
階段の上から大学生風の男の子が足を滑らせて「落ちて」きて私にぶつかる。

不吉な・・・

地下鉄に乗り換えたら、電車が途中で緊急停止して、
なにやら、どこぞの駅でお客が線路に「落ちた」らしい。

不吉な・・・

いや〜な予感が満載になったので
去年のように「肋骨折れた事件」みたいなことになったら困るので
おとなしくホテルに帰り、コンビニの惣菜とビールで二日目の夜を過ごした。

せっかくの経験は教訓として生かすことによって
人生が意味あるものに変わっていくのかもしれません・・・と、
この日はまじめに考えました。

このような内省をもたらすきっかけをくれた
ブータンからのお二人に感謝いたします。
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2011年09月20日

居合道伝達講習会(新潟県2011)がありました

昨日までの猛暑が嘘のように一転して、肌寒い一日になってしまいました。
また、大型台風が北上しているようです。
水害などが起こりませんように・・・

新潟県内の居合道伝達講習会がありました。

日時:平成23年9月19日9:00〜16:00
会場:新潟市・黒崎総合体育館
日程:伝達講習(午前)
   審判認定審査会(午後)
   指導稽古(草間範士)
   全日本選手等は強化稽古(大津教士)

配布いただいた資料には「平成22年6作成」とありましたので、昨年度と変更なしということなのでしょうが、再掲いたします。
昨年の全日本剣道連盟居合道講習会「指導要点」に、岸本範士が口頭で解説された内容を加筆していますので、配布資料とは若干異なっています。
文責は私です。

いまい2011_320.jpg

1.作法(礼法)
 終わりの刀礼
・脱刀:「刀をわずかに右前に引き出しながら」とあるのに刀を右前に出しすぎる人がいる。(出しすぎるなということ・・・)
・刀のとり方:刀を止めることなくいったん静かに正面中央に立てるとき、「45度くらいに立てながら」という取り決めはない。(以前は、要領としてそのように指示した時代はあったが、そのようにしなければならないという決まりではないということ・・・)
・下げ緒捌き:下げ緒捌きは各流派の流儀にならって任意である(師匠に習ったままでよいということ・・・)
 八段審査の二次試験「古流」の作法(礼法)は全剣連居合の作法(礼法)である。

2.二本目(後ろ)
・両つま先の立て方は錬度によって(一本目「前」も同じ)。:錬度によるのであって、なし崩しに適当に行うわけではないということ・・・)
・敵は真後ろではなく、わずかに正面左寄り。(教本では「後ろ」とあるがその注釈・・・)
・左足をやや左寄りに踏み込むと同時に抜きつける。(踏み込む程度は後ろの敵に正体する範囲まで)

3.三本目(受け流し)
・左足を右ひざの内側に足先をやや外側に向けて踏み込む。
・そのとき左足先は右ひざ頭と揃うくらいに。(居合腰を基準とした体軸のつくり・・・)
・受け流したとき、両足は「イ」の字のような形になるように。(居合腰を基準とした体軸のつくり・・・)
・受け流して袈裟に切り下ろすまでの流れは、受け流しをきちんと決め、剣先を振り回さないで、そして「刀を止めることなく」一連の動き(流れ)となるように。(「決める」が「止めない」ということが大切・・・)
・「抜き上げ」とは、剣先が鯉口から離れる前までの動作をいう。
・剣先は右足を「イ」の字のような形に踏み込んだときに、鯉口から離れる。(「イ」に字ではなく、「イの字のような形」という点に留意すること・・・)
・このとき、体は左正面を向いている。(この点は昔から変わっていない・・・)

4.四本目(柄当て)
・居合膝から腰を上げたとき、左足のつま先を左膝の真後ろに立てる。
・後ろの敵を突き刺したあと、正面の敵に振り向き、刀を引き抜きながらの振りがぶりは、左膝を軸に左足先を元にもどすこと。このとき、腰は敵に正体するので、刀は自然に抜けて振りかぶることができる。(あらためて引き抜く動作をしないということ・・・)

5.五本目(袈裟切り)
・敵の右脇腹から逆袈裟に切り上げた剣先が、敵の肩口から抜けないうちに刀を返す人が多い。
・剣先が敵の左肩口を切り抜けてから刀を返す。

6.六本目〈諸手突き〉
・「中段におろす」とは、左手の位置は自分のへそ前 約ひと握りのところとし、剣先は敵の喉の高さにつけるということ。(要するに、中段の構え・・・)
・中段からの突きは、間をおくことなく一連の動きで
・「刀を引き抜きながら」という動作は、あらためてしなくても、剣先を突いた水月の位置から下げないで、柄頭から頭上に振りかぶれば、自然に「引き抜きながら」となる。
・三人の敵はほぼ同一線上に立つ。
・向き直るとき、左足を左へ踏みかえる。
・「刀を引き抜きながら」は、腰の回転と共に「受け流しに」という動作が加わる。
・受け流しに頭上に振りかぶるとき、柄頭から先に上がるようにする。(これらは六本目の大切なポイント・・・)
 
註)踏み変えについて
 六本目、八本目、十本目の踏みかえはそれぞれ異なる。敵の立つ位置がそれぞれ微妙に異なるから、それに応じて踏みかえの程度も異なってくる。
六本目(諸手突き):三人の敵はほぼ同一線上に立つ
八本目(顔面当て):後方の敵はほぼ身一つ左に立つ
十本目(四方切り):四人の敵は四方に立つ

7.七本目(三方切り)
・「敵を圧しながら」とは気攻めであるから、正面に向かってあまり刀を抜き出さないように。(あまり抜き出すと回し切りになってしまう・・・)
・右の敵の頭上から顎まで抜き打ちするとき、剣先で上から下へ円を描くような抜き方をしないように。(回し切りをしていると、このような抜き方になるということ・・・)

8.八本目(顔面当て)
・右足を軸に左回りに回って左足を左に踏みかえると、後ろの敵の位置は身一つ左へずれる。
・後ろの敵の水月を突き刺すとき、「刀を水平にして右上腰に当てた右こぶしは、左手を後方に強く引く力を伴いつつ、手の内を締めながら切っ先を正体した自分の正中線に向けて突き出す。(刺突後の剣先の位置は水月に、右こぶしは切っ先よりわずかに下げ、そして右体側よりやや内側に:こぶしを正中線にいれるわけではないということ・・・)
(文章にするとややこしいが、要するに上腰に右こぶしを構えたときは右手の手の内がきまっていないから、突くときは手の内を入れて絞るということ・・・)

9.九本目(添手突き)
・血振りが他の「横血振り」と異なる点は、刃先の向きにそって「右に開いての血振り」で、血振りしたとき、右こぶしの位置は右斜め前方にあって、その高さは左手と水平にしない。(水平にする必要がないということ・・・、刃筋の向きに血振りすると右手は左手の高さより高いはず・・・)

10.十本目(四方切り)
・一重身について
ア)一重身になる理由:柄の平で右斜め前の敵の右こぶしを正体して打った体勢から、左斜め後ろの敵の水月を突き刺すためには、左足をわずか斜め左へ捌いた一重身にならざるを得ない。
イ)一重身の状態(体勢):一重身は、(本来は・・・)「右斜め前の敵と左斜め後ろの敵に対する身構え」で、両足は逆さ(ハの字)のような形となり、ほぼ真横に開いた状態(体勢)。このとき体は四人目(左斜め前)の敵に対してほぼ正体する。突く時は、右足先を左斜め前に向ける。(技としては、突くときの右足先は左斜め後方の敵を向くということ・・・)
・四人目(左斜め前)の敵に対して「脇構えにとる」でなく「脇構えになりながら」という一連の動作に留意する。

11.十一本目(総切り)
・刀を受け流しに頭上に振りかぶるとき、左足をわずか後方へ退いてもよい。
・刀の抜き出し方は「挿しなり」である。
・正面の敵の腰腹部を水平に切るとき、正体した自分の左上腰に刀を水平にして、正面の敵の右腰腹部から左腰腹部を(およそ180度まで)水平に切る。

12.十二本目(抜き打ち)
 刀を頭上へ抜き上げるとき、右こぶしは自分の体の正中線にそって身近くを通り、身幅より外へ出ないように。

以上


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2011年02月21日

居合道特別講習会2011がありました

日時:平成23年2月19日(土)15:00〜17:30
会場:新発田市カルチャーセンター
講師:岸本千尋範士

この日の会場は、
昨年の全国大会1週間前に強化訓練を行った思い出の場所でした。

稽古日誌を読み返したら
岸本範士による特別講習会は
平成20年5月の柏崎市武道館における講習会から始まって
約3年間もご指導いただいたことになります。

この日は、約3年分の覚書をまとめてみたものを持参して
岸本先生にもらっていただきました。

私の理解不足があったらお許しください・・・

今回の講習内容の覚え書き
・基本に戻って、刀の使い方:鍔元の防御、中ほどの制御、物打ちの活人剣
・気剣体一致:物打ちが正しく作用しているか・体がきまっているか。
       切り込み直前(右腕は床と水平近く)で手の内が入る
       切り込み直前の柄の延長線上は臍
       切り込み直前の手の内の状態を水平に返すと抜きつけの状態
・切り下ろし:臍から拳ひとつ半(刀は水平)
       臍から拳ひとつ(刀は水平やや下がる)
・大業に遣う
・刀を戻さない:刀の下に入る(体攻め、受け流しにかぶる)
・坐業の立ち上がり、立ち技の足の引きつけ:居合腰、吐きながら、ゆったりと
                     (業が締まる)

以上です。

この夜は、新潟市に宿泊して
柏崎メンバーと沢山飲みました。
二次会あたりで、記憶があやしくなってます。
暴言など吐いていませんように・・・

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カメラに残っていた二次会での料理です。
撮った記憶も、食べた記憶もありません・・・
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2011年01月11日

光明館道場の初稽古会がありました

三条市、光明館道場(草間館長)の初稽古会がありました

日時:平成23年1月9日 9:30~16:00
会場:三条市民文化センター剣道場

内容
午前中
・神前への参拝
・古流、奥伝立ち技講習(草間範士)
・班別錬成(初伝)
午後
・班別錬成(中伝早抜き)
・班別演武
・新年会(宴会)

降雪と強風の中、
長野や富山からの参加者もおられ
約60名の稽古会となりました。

この会は、草間範士の古流の特別講習が受けられるので
毎年楽しみにしている稽古会です。
今回は、稽古後の懇親会にも参加したかったので
お酒も飲めるように列車で往復しました。

覚書
・坐礼(上体が先行し、それに伴って左手、右手の順)
・神坐・師・仲間への礼の特徴(左手、右手の着き方の間がより明確になる)
・初伝・中伝・奥伝の切り動作の特徴(見て切る・見たところを切る・見たら切っている)
・ 初伝・中伝・奥伝の体さばきの特徴(前後の動きと腰正対・膝を軸とした体の捩れと左足の巻き込み・体軸の素早い転換における上体の先行、体変換に伴い腰や膝が動く)
・初伝・中伝の切り下ろしの特徴(腰がはいる・その場で切る)
・中伝・奥伝の切り下ろしの特徴(受け流しにかぶる、刀止まらない・手の内の捌きで操作する、刀の下に入る)
・その他(各技の想定や留意点の解説もありました)

宴席では、草間範士がストックされた上質のワインや日本酒がふるまわれ、
思いっきり飲ませていただきました。
ご馳走様でした。

今年も一年、健康に稽古ができますように。

写真は、昨年末に買った高速連写や高速度動画撮影ができるデジタルカメラで撮った写真です。
全日本選手権者の切り下ろしの瞬間撮影も可能です。
剣道オタクにはタマラナイ秘密兵器です。
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2010年10月25日

第45回全日本居合道大会が終わりました

長くてすみません。

10月18日(月)から21日(木) 最終調整
月曜日から禁酒しました。
飲まなくても、眠れました。
いざというときに備えて、稽古だけは毎日・・・
(自分の職場に道場があるので本当に助かります・・・)
選手の代役を大会直前に命じられたときに備えてのイメージトレーニングに費やしましたが、そのイメージは悪い方向へとばかり・・・ウゥ
選手の健康と武運を祈るのみでした。

10月22日(金) 会場準備
早朝5時半出発。
8時:東総合体育館着
9時〜12時:選手と一緒に調整稽古
   (「調整」のはずが、すごい緊張感の中、演武形式の真剣勝負。)
13〜14時:開場設営が終わったので、正規のコート内で、また、稽古・・・
このあたりで、他県の選手が会場視察に訪れ始めたので練習中止・・・
15時:補員のメンバー(私達)は、補員としてお役ご免となり、大会係員としての仕事が命じられる。
15時30分:私は宿泊先のホテル係として、ホテルへ向かい、審判員の出迎えと夕食会の準備。
19時30分〜21時:前日準備が一通り終わり、役員一同と夕食(何故か飲み放題・・・)
21時〜23時:補員の御用がなくなった私はほっとして、毘沙門Oさん、十日町Tさんと居酒屋でさらに飲む・・・、そして爆睡。

10月23日(土) 大会当日
第45回全日本居合道大会
会場:新潟市東総合スポーツセンター
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私は、試合結果の電算処理担当の副主任として
選手達の試合を見守らせていただきました。

大会結果
 団体総合優勝:新潟県
     2位:神奈川県
     3位:千葉県

 新潟県選手団
  5段の部:今井恒之
   (やったね!優勝。昨年の2位に続いて2度目の入賞)
  6段の部:駒形健一
   (やったね!3位。昨年のベスト8からさらに前進)
  7段の部:品田峯男
   (やったね!優勝。昨年3回戦で惜敗したお相手の森島選手に今年は決勝戦で雪辱を果たした)
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雑感
さて、雑感・・・
その1:大会役員達の真摯な仕事ぶりに感動
このことについては、他県の選手からお礼のメールをいただいたので紹介します。「新潟、念願の優勝、おめでとうございました。選手の方をはじめ皆様、さぞほっとされていることでしょう。また、スムーズな大会運営、こちらも高く評価されたのではないでしょうか・・。そろいのジャンパーを着た方々、受け答えもとてもさわやかでした。お弁当、ご飯もおいしくすごく豪華でした。」とのことでした。
色々な苦労が報われたようです・・・

その2:覚悟が決まった新潟選手の演武は鬼気迫った
新潟選手の試合に対して、草間範士曰く「なんともいえない凄い雰囲気がでているねぇ・・・」
覚悟が決まると、人間はここまで毅然と演武できるのかと感動した。

その3:試合の心得の工夫
 これに関しても他県の選手からメールをいただいたので紹介します。
 「私自身は、今大会で一つ大きくなれました。というのは、大会前日のサブ道場での稽古を終えると、・・県の・・先生が手招きをされました。「お前はまだええところを見せようとしているだろう。試合や審査はそんな気持ちでやると、羽音に頼るような刀の振り方をしたり、・・そうするとどうしてもどこかに無理が出て、どこかがぶれたりするんだ。『私は、まあこんなもんです。このくらいしか出来ませんからよかったら見てください。』とそれくらいに思っていかなければならない。そうしたら、普段の稽古の7割・8割の実力が出せるのだがなぁ。・・」とご指導いただきました。(・・県の監督さんですが・・大会の時など何か一言アドバイスをいただきます。)当日は、試合前からずっと頭の中で「まあ、こんなもんです。」を繰り返していたら、いつもは手に脂汗をかくのにそれもなく、平常心に近い状態で開始線に立つことが出来ていました。「無心になれ。」とよく言われますが、このアドバイスが私にはとても合っていたように感じました。この気持ちで試合ができたことが今大会での一番の収穫となりました。」
 この話、岸本先生の「試合では普段の実力など誰も出せない。6割の力が出せればそれで充分。後は、6割の力でも勝てるような普段の実力を養いなさい。」というご指導とも重なりました。

その4:なぜ俺がここに
 補員を務めた某君の感想です。大会中に係員として走り回りながら、「なぜ俺が試合に出ていないのだろう・・・、今度こそ俺が・・・」
 私も同感でした・・・。

その5:やはり泣ける
 選手の優勝や団体優勝が決まって感無量だったが、選手と握手したとき・・・泣けた・・・、
私もまだ涙があったようです。

その6:記憶喪失

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佐渡産魚類の高級盛り付け

夜は、選手・役員10名だけでささやかな慰労会。
ささやかなはずが、
新潟の高級な日本酒を誰かが頼みまくって、飲みまくったお陰で
高額請求・・・
 宴がどんどん進行して無礼講となる中、記憶が途切れる・・・
 優勝、よかったね・・・・・・・・・

10月24日(日)解散
朝、解散式
岸本範士を役員全員で駅までお見送り。

こうして新潟大会は終わりました。
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2010年10月18日

大会直前の強化練習がありました

居合道全国大会に向けた最後の強化練習がありました

日時:10月16日(土)10:00〜15:00
会場:新発田市カルチャーセンター・剣道場
講師:岸本範士
参加者:草間範士、橋本教士、全国大会選手および補員6名

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新発田城です

草間範士の激しい檄の後、
全国大会前の総まとめが行われました。

この一年間のご指導頂いたおさらいです。
今思うと、長い一年だったなぁ・・・

内容の中心は、

午前中は「呼吸」・・・・
・各技での呼吸のポイント
・呼吸と息継ぎ
・8分の呼吸と虚実の駆け引き(初めて聞いたよ・・・)
・各選手に対する留意点

午後は試合稽古
岸本範士の前では初めての試合稽古・・・
各選手、6試合目から、手足に痙攣が起きたり、技間違えが起きたりして、試合稽古の後半はメロメロ・・・
岸本範士「最後に良い経験しましたね・・・うふふ。」
だって・・・

この日の会場となった新発田カルチャーセンターの武道場には
その入り口に
(故)佐藤栄作首相の一文が掲示されていました。
紹介します。

「少年剣士のために」
剣道は激しいものであり 
不屈の闘志と強固な体力を要します 
剣道は静かなものです 
それは美しい姿勢と清い心を要します 
人は激しい鍛錬によってのみ磨かれます。 
内閣総理大臣 佐藤栄作

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堀部安兵生誕の地です

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2010年09月22日

居合道中央講習会の伝達講習会がありました

日時:平成22年9月20日(月)
会場:黒崎総合体育館
講師:橋本教士、草間範士

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配布された資料を見ると
6月にあった地区講習会の内容とほとんど同じだけど、
備忘します。

何故かというと、
今回は、
ずっと気になっていた
文中に見られる「正体」の使い方が
「正対」のミスプリではなく
意図的な思いを込めた使い方であるということが判明したから。

具体的には
草間範士にお聞きして、
「正対」の状態と「正体」の場合の状態の違いを示範して教えていただきました。
この状態の違いはちょっと文章化できないので、口伝の領域かな・・・

以下、配布資料の紹介です。

全日本剣道連盟居合道講習会「指導要点」

1.作法(礼法)
 終わりの刀礼
・脱刀:「刀をわずかに右前に引き出しながら」とあるのに刀を右前に出しすぎる人がいる。(出しすぎるなということ・・・)
・刀のとり方:刀を止めることなくいったん静かに正面中央に立てるとき、「45度くらいに立てながら」という取り決めはない。(以前は、要領としてそのように指示した時代はあったが、そのようにしなければならないという決まりではないということ・・・)
・下げ緒捌き:下げ緒捌きは各流派の流儀にならって任意である(師匠に習ったままでよいということ・・・)
 八段審査の二次試験「古流」の作法(礼法)は全剣連居合の作法(礼法)である。

2.二本目(後ろ)
・両つま先の立て方は錬度によって(一本目「前」も同じ)。:錬度によるのであって、なし崩しに適当に行うわけではないということ・・・)
・敵は真後ろではなく、わずかに正面左寄り。(教本では「後ろ」とあるがその注釈・・・)
・左足をやや左寄りに踏み込むと同時に抜きつける。(踏み込む程度は後ろの敵に正体する範囲まで)

3.三本目(受け流し)
・左足を右ひざの内側に足先をやや外側に向けて踏み込む。
・そのとき左足先は右ひざ頭と揃うくらいに。(居合腰を基準とした体軸のつくり・・・)
・受け流したとき、両足は「イ」の字のような形になるように。(居合腰を基準とした体軸のつくり・・・)
・受け流して袈裟に切り下ろすまでの流れは、受け流しをきちんと決め、剣先を振り回さないで、そして「刀を止めることなく」一連の動き(流れ)となるように。(「決める」が「止めない」ということが大切・・・)
・「抜き上げ」とは、剣先が鯉口から離れる前までの動作をいう。
・剣先は右足を「イ」の字のような形に踏み込んだときに、鯉口から離れる。(「イ」に字ではなく、「イの字のような形」という点に留意すること・・・)
・このとき、体は左正面を向いている。(この点は昔から変わっていない・・・)

4.四本目(柄当て)
・居合膝から腰を上げたとき、左足のつま先を左膝の真後ろに立てる。
・後ろの敵を突き刺したあと、正面の敵に振り向き、刀を引き抜きながらの振りがぶりは、左膝を軸に左足先を元にもどすこと。このとき、腰は敵に正体するので、刀は自然に抜けて振りかぶることができる。(あらためて引き抜く動作をしないということ・・・)

5.五本目(袈裟切り)
・敵の右脇腹から逆袈裟に切り上げた剣先が、敵の肩口から抜けないうちに刀を返す人が多い。
・剣先が敵の左肩口を切り抜けてから刀を返す。

6.六本目〈諸手突き〉
・「中段におろす」とは、左手の位置は自分のへそ前 約ひと握りのところとし、剣先は敵の喉の高さにつけるということ。(要するに、中段の構え・・・)
・中段からの突きは、間をおくことなく一連の動きで
・「刀を引き抜きながら」という動作は、あらためてしなくても、剣先を突いた水月の位置から下げないで、柄頭から頭上に振りかぶれば、自然に「引き抜きながら」となる。
・三人の敵はほぼ同一線上に立つ。
・向き直るとき、左足を左へ踏みかえる。
・「刀を引き抜きながら」は、腰の回転と共に「受け流しに」という動作が加わる。
・受け流しに頭上に振りかぶるとき、柄頭から先に上がるようにする。(これらは六本目の大切なポイント・・・)
 
註)踏み変えについて
 六本目、八本目、十本目の踏みかえはそれぞれ異なる。敵の立つ位置がそれぞれ微妙に異なるから、それに応じて踏みかえの程度も異なってくる。
六本目(諸手突き):三人の敵はほぼ同一線上に立つ
八本目(顔面当て):後方の敵はほぼ身一つ左に立つ
十本目(四方切り):四人の敵は四方に立つ

7.七本目(三方切り)
・「敵を圧しながら」とは気攻めであるから、正面に向かってあまり刀を抜き出さないように。(あまり抜き出すと回し切りになってしまう・・・)
・右の敵の頭上から顎まで抜き打ちするとき、剣先で上から下へ円を描くような抜き方をしないように。(回し切りをしていると、このような抜き方になるということ・・・)

8.八本目(顔面当て)
・右足を軸に左回りに回って左足を左に踏みかえると、後ろの敵の位置は身一つ左へずれる。
・後ろの敵の水月を突き刺すとき、「刀を水平にして右上腰に当てた右こぶしは、左手を後方に強く引く力を伴いつつ、手の内を締めながら切っ先を正体した自分の正中線に向けて突き出す。(刺突後の剣先の位置は水月に、右こぶしは切っ先よりわずかに下げ、そして右体側よりやや内側に:こぶしを正中線にいれるわけではないということ・・・)
(文章にするとややこしいが、要するに上腰に右こぶしを構えたときは右手の手の内がきまっていないから、突くときは手の内を入れて絞るということ・・・)

9.九本目(添手突き)
・血振りが他の「横血振り」と異なる点は、刃先の向きにそって「右に開いての血振り」で、血振りしたとき、右こぶしの位置は右斜め前方にあって、その高さは左手と水平にしない。(水平にする必要がないということ・・・、刃筋の向きに血振りすると右手は左手の高さより高いはず・・・)

10.十本目(四方切り)
・一重身について
ア)一重身になる理由:柄の平で右斜め前の敵の右こぶしを正体して打った体勢から、左斜め後ろの敵の水月を突き刺すためには、左足をわずか斜め左へ捌いた一重身にならざるを得ない。
イ)一重身の状態(体勢):一重身は、(本来は・・・)「右斜め前の敵と左斜め後ろの敵に対する身構え」で、両足は逆さ(ハの字)のような形となり、ほぼ真横に開いた状態(体勢)。このとき体は四人目(左斜め前)の敵に対してほぼ正体する。突く時は、右足先を左斜め前に向ける。(技としては、突くときの右足先は左斜め後方の敵を向くということ・・・)
・四人目(左斜め前)の敵に対して「脇構えにとる」でなく「脇構えになりながら」という一連の動作に留意する。

11.十一本目(総切り)
・刀を受け流しに頭上に振りかぶるとき、左足をわずか後方へ退いてもよい。
・刀の抜き出し方は「挿しなり」である。
・正面の敵の腰腹部を水平に切るとき、正体した自分の左上腰に刀を水平にして、正面の敵の右腰腹部から左腰腹部を(およそ180度まで)水平に切る。

12.十二本目(抜き打ち)
 刀を頭上へ抜き上げるとき、右こぶしは自分の体の正中線にそって身近くを通り、身幅より外へ出ないように。
(平成22年6月作成)
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2010年08月29日

居合道強化稽古8月編

日時:平成22年8月28日(土)29日(日)
会場:三条市体育センター
講師:岸本範士
参加者:全国大会選手および補員の6名および橋本教士、草間範士、全国大会運営委員理事、お手伝いのFちゃん、草間範士の奥様等

私は土曜日に職場の入試業務があったので
29日(日)だけの参加でした。
すみません。

29日10〜12時、13〜15時の約4時間の強化訓練・・・

今回は扇風機が2台設置されていたので、ずいぶんと体温調節が楽だった。(あいかわらず暑かったけどね・・・)

いつもながら
岸本範士のご指導は、
技術指導よりも
精神的な在り方や選手心理に根ざした心理的コンディショニングの方法に言及してくださるので
修行者としての意識がとても高まる。
このメンバーでこのようなご指導を頂く機会は
二度とないと思われるので
集合写真を撮らせていただいた。

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訓練内容の覚書
・苦しくなった時の呼吸法の大事。
・「息継ぎ」と「息を吸う」の違い。
・吸息による虚の状態で敵を引き込みつつ、腹圧を高めて実にすることによって攻めるという口伝
・想定する敵の間合を遠くすることによる体捌きや技使いへの効果。
・初太刀の大事。
・二の太刀への繋ぎ。
・二の太刀での左足。
・二の太刀の際の右足の使いと切り下ろしのタイミング。
・早く抜く、早く終えるの工夫。

全国大会まで、あと2ヶ月・・・・
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2010年08月02日

居合道の強化稽古会は暑さで朦朧

7月31日(土)は
上越市の夏季剣道講習会の最終日でしたが
午後からは
居合道の強化稽古会に参加してきました。

会場:燕市民体育館
講師:岸本範士
参加者:全国大会選手および補員の6名および橋本教師、草間範士

約4時間の強化訓練・・・
猛暑・・・
稽古着の水分の吸収能力は限界を超えて
足元には汗の水溜りが・・・
汗で飽和した稽古着から毛細管現象のように下げ緒まで汗が浸透して、結んだ下げ緒が結んだ形のまま形状記憶のように固まってしまったのは、流石にたまげた。

暑さで朦朧・・・・
講習生は熱中症寸前・・・
元気なのは岸本範士のみ・・・
しゃきしゃきと示範を示してくださる。
抜き本数はひょっとしたら我々より多いかも・・・
78歳とお聞きしているが
この先生、やはり只者ではないと思う・・・

訓練内容の覚書:
・夢想神伝流の奥伝の太刀捌きを全剣連居合に取り入れる工夫の事。
・「刀の下に入る」の口伝。
・想定する敵の数と間合の変化の事。
・敵の人数と「血振り・納刀」の工夫の事。
・呼吸法の再確認。

この日は
上越市で行われていた夏季剣道講習会の打ち上げ会もあったので
居合道稽古会終了後に上越に直帰したのですが
この日のビールの味は格別でした。
二次会も若い人たち(?)の集まりに入れていただき
とても楽しい夜になりました。
posted by カン at 20:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 居合道覚書